瓦が飛んでしまった屋根や、強風で飛ばされてきたモノが当たって壊れた外壁。いざ修理を依頼するのに、工務店ではなく個々の業者を探す方も多くいるようです。

 

結論から申し上げますと、家のホームドクターである「家を建てた工務店」に相談するのが、結局は納得のいく修理ができ、長い目でみればコスト面の節約にもなります。

 

 

 

他の工務店に頼んで 思わぬ落とし穴があることも

 

家が壊れたとき、「知り合いがいるから」「安いから」という理由で、家を建てた工務店の知らないところで他の工務店に頼んでしまうと、後から困ったことになる場合があるので注意が必要です。

 

例えば、新築の家が被災して屋根が壊れたとします。10年保証に入っていたにもかかわらず、他の工務店に修理を依頼して直してもらったとなると、保証は次の店のものになります。当初の保証とは、保証の内容が異なってきてしまうのです。これは災害時にかかわらず、通常のリフォームや増築を他の工務店が行なった場合も同じことが言えます。

 

 

他の例としては、屋根に太陽光パネルを設置する場合です。今回の災害で停電が続くときの太陽光発電の必要性を感じ、新たに導入を検討している方もいらっしゃるかもしれませんね。例えば他の工務店が太陽光パネルを設置し、その部分から雨漏りしたとなると、責任は太陽光パネルを設置した工務店になります。100万円ほどの設置工事に対して1000万の保証を、と言われてもそれは無理な話でしょう。

 

なので、家に関する修理・リフォームなど手を加えることがあれば、まずは家を建てた工務店に相談をしてください。そこから、もし修理を頼みたい知り合いがいるならば、連絡して手配してもらってください。工務店を通して何事も行うことが、後々のトラブルの予防になります。

 

 

家の「カルテ」を持つ「主治医」=工務店

 

あなたの家を建てた工務店は、家のすべてを把握しています。言わば、かかりつけの医者「主治医」があなたの家の「カルテ」を持っているようなものです。

 

工務店はその家のことをよく知っているので、日頃からいろいろなアドバイスができます。今回の災害のような時でも「あの家は〇〇が弱くなっているから、きっと傷んでいるだろう」と予想がついて動いてくれるでしょう。

 

それが、工務店の知らないうちに、てんでんばらばらに他の業者が工事をしていってしまうと、これはいつ直したのか?どう直したのか?というところがだんだん分からなくなってくる。すると次のことをするのにまた調べ直さなくてはならなくなり、余計に時間がかかる訳です。

 

 

家をトータルに診てくれる工務店が 結局は近道!

 

問題を個々に直していこうとすると、頼まれた業者はそこにしか手をつけません。瓦屋は瓦、サッシはサッシ、外壁は外壁、ペンキはペンキ。…と自分の分野で言われた分だけの仕事をします。

 

 

それが工務店を通していれば、トータルなアドバイスができます。サイディングの外壁を例にとってみましょう。施工を行なった工務店がその壁を見れば、どこか腐ってないか?割れていないか?をチェックしつつ、釘が外れていたら打ったりもしながら、ペンキにするか、張り替えるのか、それはいつの時期がよいのか、など家をトータルに見たアドバイスをくれます。

 

一方、これをペンキが剥がれているからと言ってペンキ屋に頼んでも、ペンキを塗ったら終わり、ということもあり得ます。塗装がどのくらいもつのかは種類によって全然違います。三年しか持たない塗装と、五年、十年、十五年といろいろあるのですが、安いものを塗っても見た目には分かりません。それでまた何年かして塗らなくてはならず、結局は高くついてしまう…そういうことが実際多いのです。

 

 

過去-現在-未来が俯瞰できるから、無駄を省いた仕事が可能

 

また、個々に業者を探して依頼すると、かえって高額になることがあります。外壁を塗るために足場を組み、雨樋を直すためにまた足場を組み…というように、まとめてできるかもしれないのに、二度手間三度手間になることがあります。

 

仕事がスムーズにいく段取りや、結果的に安くできる見積もりも、その家の「過去-現在-未来」をトータルに俯瞰することができるホームドクターならば可能です。

 

とは言え、家を建てた後のアフターフォローに関して、工務店の姿勢・熱量はまちまちです。ですがたいていは、自分の作った家はまるで我が子のように可愛いもの。家の不調も喜んで直してくれることでしょう。

 

家を建てた工務店が、あなたのホームドクターです。安心して頼って、どんなことでも話し合ってみてください。