住宅を購入する際に多くの人が避けては通れないのが「お金」の問題です。その代表が「住宅ローン」。住宅ローンの基本である金利タイプ、優遇金利についてご紹介してきましたが、今回は「返済金以外の諸経費」についてご紹介します。
高額になることも多い契約時の「諸費用」をチェックしよう!
住宅ローンの借り入れが決まると、金融機関との契約が必要です。
実は、この契約の時までにかかる諸費用は借り入れ金額の3%~10%と比較的高額で、実際の金額は金融機関によって異なります。
一般的な住宅ローン契約の際に金融機関との間に発生する諸費用の代表的なものは以下です。
・融資手数料
・ローン保証料
・印紙代(契約書に必要なもの)
・団体信用生命保険
融資手数料は住宅ローン事務手数料とも呼ばれ、金融機関へ支払う手数料です。数万円かかる金融機関が多いですが、金利の安いネット銀行などでは借入金の2%程度を設定している場合もありますので、確認が必要です。
ローン保証料は、借り入れた人が支払い不可能になってしまった場合のためのものです。借り入れ金額・期間によって金額がかなり異なり、金額が大きく期間が長いほど多くの費用が掛かってしまう場合が多いですが、固定金額の金融機関や保証料が不要な金融機関もあります。
団体信用生命保険は、借り入れた人が死亡した場合などにローン残高が保険料でゼロになる保険です。加入するには料金がかかりますが、金融機関が負担する場合も多くあります。
また、固定金利商品の「フラット35」の場合は、これ以外に住宅の審査が必要で適合照明交付手数料が2~5万円程度発生します。ただし、ローン保証料は発生せず、団体信用生命保険の加入も必須ではありません。
契約の時までにかかる費用は借り入れ金ではなく、基本的に自己資金で支払う必要があります。契約時までに金額を確認し、用意しておきましょう。なお、借り入れ金で諸経費を支払える場合や諸費用を借り入れる諸費用ローンもあるので、こちらも確認しましょう。
借り入れ完了後に発生する「諸費用」とは?
契約が済んでからも、発生する諸費用があります。主なものは以下の2点です。
・繰り上げ返済手数料
・火災・地震保険料
繰り上げ返済手数料は、一部繰り上げ返済の場合は無料もしくはインターネットなどを介すると無料となる場合が多いです。また、繰り上げ返済の金額や金額下限が決まっている場合もあります。全額繰り上げ返済の場合は費用が発生する場合が多くみられます。
住宅購入は大きな買い物なので、住宅ローンを組む場合の諸費用も大きくなります。諸費用も金融機関によって異なるので、比較してみることが大切です。
次回は、住宅ローンの審査についてご紹介します。