①基礎断熱の家
断熱・高気密の家の中で、床下からの冷気を防ぐ目的で「基礎」の部分にも断熱をかけることが「基礎断熱」と呼ばれるものです。
基礎部分をがっちりと密閉し、中にウレタンなどの素材の断熱材を貼りつけるなどして断熱をかけます。寒冷地では、家の底冷えを防ぐものとして重宝された技術かもしれません。

(引用:http://jm-creator.com/seko/12974.html)
しかし今回の水害のような床下/床上浸水には、基礎断熱の家は対応しづらいようです。
というのも、基礎断熱の遮蔽する構造には、いったん中に水が入ってしまうと、水を排出できないというデメリットがあります。流れ込んだ泥水がプールのように溜まっても、洗い流すことができないのです。
また、床下の断熱材が水に濡れてしまうと断熱の役目を果たさなくなります。臭い等が出てきます。
断熱材を取り除くとなると、床下に潜るか、あるいは床をいったん剥がすか…これは大ごとです。
②丸型換気口(風窓)のついた基礎の家
一方で、従来の工法…風窓がついて床下換気ができる基礎ならば、仮に床下浸水に遭ったとしても水を排出することができます。ホースでジャーッと洗い流して掃除するだけ。なんとも簡単です。
昔からの工法には、やはりそれなりの理由があったのですね。

③基礎パッキンの家
また、家の土台と基礎との間に「基礎パッキン」(写真)を挟む工法もあります。基礎パッキンは通気/換気ができる部品。これを基礎の全てにつけて風窓を省く家もありますが、それでは①の基礎断熱と同じで、いったん水が入ってしまうと排水ができなくなります。

(引用:https://cuatro1218.com/contents.cgi?contents_id=3)