
災害後の困窮している状況につけ込んで、詐欺まがいの工事をして高額な費用を請求する悪徳業者も現れています。聞いた話では「瓦を3枚交換しただけで200万」という信じられない例も。これはかなり悪質なほうですが、自分は工務店ではないのに、災害の時にだけ俄かに全国からネットワークを集めて仕事をする業者がいます。
そのような業者を介して各地からやって来た工務店がどんな所なのか、正直分からないところがあります。もちろん、中にはきちんとした仕事をする所もあるでしょう。しかし、その家・お客さまとその後のつながりがない外部の工務店は、形だけ整えて、一言で言えばお金だけもらっていってしまうような場合も少なくない。帰った後に雨漏りしたり、やり方が悪くてやり直しになったとしても、責任をとってくれないこともあります。
しかしそれが近くの工務店なら、地元に根を張っているのだから、下手なやり方をしたら今後の信用問題に関わります。ですから自分でちゃんとチェックして、責任を持ってやってくれるでしょう。
ただ、地元の工務店はその地域一円が一斉に被災したのだから、おそらく自分のところで手一杯なところが多いでしょう。工務店が地元の瓦屋へ頼んでも、その瓦屋がもうすでに何百軒待ちという事態も、この地域で実際に起こっています。
なので、地元の工務店がダメなら、今回台風のあった千葉県や19号の被災地「以外」の場所にネットワークを持つ工務店に頼むのが良いかと思います。
結論として、修理を依頼する理想的な順番としては、
①家を建てた工務店
②地元の工務店
③地元の工務店つながりのネットワーク
となるかと思います。修理に関してもう話を進めている人が多いとは思いますが、騙されないスムーズな復旧のための参考にしてくだされば幸いです。