仁・幸夢店が建てるレンガ積みの家の強さの秘密は、「木造在来工法=軸組」と「面構造」のハイブリッドに、さらに「レンガを積んだ外壁」が加わっていることにあります。一つずつ見ていきましょう。

●木材在来工法×面構造
木材在来工法」は、柱と柱を組んでいき、間を筋交いで止めていく方法のことです。一般に木造の家は、柱と筋交いだけで強度をもたせてあります。
一方、「面構造」というのは、柱がなく、面で止めてある構造のこと。よく2×4(ツーバイフォー)と言われますが、この場合の強度は面材(ベニヤ等)でもたせてあります。
在来工法か、ツーバイフォーか。一般的にはどちらかの工法となりますが、仁・幸夢店ではそのどちらもを採用しています。なので「ハイブリッド」と言っている訳です。
骨組みがツーバイと在来を合わせてあるから、強度も二倍になります。
しかも、仁・幸夢店が使っている面材は、「ダイライト」という素材です。これは、水に腐らなくて、火に強くて、虫が食いづらい。ちなみにダイライトの素材は、火山灰と木。本物の「自然素材」です。
ここまでは、レンガ積みの家でなくとも、仁・幸夢店の建てる家すべてに共通しています。
●レンガ積みの外壁
さらに、レンガ積みの家になると、外壁として周りにレンガが積んであります。レンガは鉄筋で支えています。45センチ間隔で鉄筋をいれて、そこにレンガを積んでいくのです。

ちなみに単に「レンガの家」というとき、レンガを「貼りつける」家もありますが、それとはまったく違います。レンガを鉄筋と組み合わせて「積む」からこそ、この強度が出るのです。
このような構造であるため、レンガ積みの家は風にもびくともしません。地震の揺れはあらゆる方向から力が加わりますが、台風の風というのは当たる瞬間は一方方向の力です。瞬間的に強い力が加わったとき、構造が弱く跳ね返す力が弱い家だと、当たったところから曲がってしまいます。