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家と健康 〜暮らしを豊かにする色彩選び〜
#健康住宅

家と健康 〜暮らしを豊かにする色彩選び〜

私たちが日々目にしている「色」は、想像以上に心や体、そして脳に影響を与えています。
なんとなく落ち着く色、元気が出る色、気持ちが前向きになる色――
その背景には、色彩がもつ心理的・生理的な作用があります。

住まいに色の力を上手に取り入れることは、ご家族の健康を支え、毎日の暮らしをより心地よいものへと導いてくれます。
今回は、色が人に与える影響や、暮らしを整えるための色彩の考え方について、一級建築士の視点からわかりやすくお伝えします。

豊かな暮らしを叶えるためには、「好きな色」だけでなく、「どんな効果をもつ色なのか」を知ることが大切です。
色の特性を理解し、住まいに活かすことで、心と体にやさしい空間づくりが見えてきます。

色は、力にもなり、時には負担にもなる

私たちは、無意識のうちに色からさまざまな影響を受けています。
ある色を見るとやる気が湧いたり、気持ちが落ち着いたり、集中力が高まったりする一方で、選び方を誤ると、気分が沈んだり、不安やイライラを感じやすくなることもあります。

色彩は、単なる「好み」や「デザイン」の要素ではありません。
心の状態や神経の働きと深く関わり、使い方次第では大きな助けにも、逆に負担にもなり得る存在なのです。

実際に1958年、カリフォルニア大学で行われた研究では、「色」と「感覚」「感情」の関係が調べられ、特定の色が心の状態だけでなく、呼吸の速さや脈拍、血圧といった身体反応にも影響を及ぼすことが確認されました。
こうした色彩の影響についての研究は、その後もさまざまな分野で検証が重ねられています。

たとえばひとつの例として、真っ赤な空間で長時間生活し続けた場合、脈拍や血圧が上がり、気持ちが高ぶりやすくなるといわれています。
このような「怒り」や「緊張」といったストレス状態が続くと、自律神経のバランスが乱れ, 体調不良や病気につながる可能性があることも明らかになっています。

だからこそ、色は慎重に、そして意図をもって選ぶことが大切です。
色の特性を理解し、住まいに上手に取り入れることで、心と体を穏やかに整える環境づくりが可能になります。

カラーセラピー〜健康を支えてきた色彩の歴史〜

色が人の心や体に影響を与えるという考え方は、現代の心理学や医学だけのものではありません。
実はその歴史は、はるか古代文明の時代までさかのぼります。

紀元前4200年頃、古代エジプトのカイロ近郊に栄えた都市ヘリオポリスには、癒やしの神殿が存在していたといわれています。
当時の医師たちは、太陽光を色ごとに分け、「色の部屋」と呼ばれる空間で治療を行っていたと伝えられています。
太陽神ヘリオスに由来するこの方法は、「ヘリオセラピー(太陽療法)」と呼ばれ、現在のカラーセラピーの原点とされています。

紀元前500年頃になると、ギリシアの哲学者・数学者であるピュタゴラスが、色を病気の治療に活用していた記録が残されています。
また、医学の父と称されるヒポクラテスは、生活習慣や食事、心臓の鼓動、皮膚の色といった要素を総合的に観察し、人の健康状態を見極める医学の基礎を築きました。ここでも色は、身体の状態を読み取る重要な手がかりでした。

さらに紀元前1世紀のローマでは、色のついた絆創膏が治療に使われていたとされ、光や色を利用する考え方が広く知られるようになります。
研究者R・B・アンバーは、「太陽光はすべての色を含み、人はその中から必要な色だけを選び取って吸収する」と述べ、色彩治療の本質は“熱”ではなく“色そのもの”にあると語っています。

西暦元年頃、ローマの医学者セルサスは、スミレやアヤメ、スイセン、バラ、ユリといった植物を用い、黒・緑・赤・白の軟膏を処方していました。
赤は傷の回復を促し、黄色は心を落ち着かせ、眠りへと導く——こうした色の作用は、長い経験の中で見いだされ、受け継がれてきた知恵といえます。

このように、色彩は単なる装飾やデザインの要素ではなく、古代から人の健康と深く結びついてきました。
住まいの色をどう選び、どう使うかということは、心と体にやさしい環境を整えるうえで、今もなお大切なテーマなのです。

色彩が心と体に与える影響

「色彩は光そのものである」
これは、近代科学の礎を築いたアイザック・ニュートンの言葉です。
私たちは普段、色を“見た目”として捉えがちですが、色は光であり、光は私たちの心身に直接働きかけています。

ここでは、書籍『色の秘密』(野村純一著/文藝春秋刊)を参考に、色彩や光が人の感覚や体調にどのような影響を与えるのかを、住まいとの関係から見ていきます。

暖色の空間では、時間がゆっくり感じられる

私たちの時間の感じ方は、色彩によって心理的な影響を受けています。
たとえば、赤や橙といった暖色系に囲まれた空間では、実際よりも時間が長く感じられやすくなります。
「そろそろ1時間くらい経ったかな」と思って時計を見ると、まだ30分ほどしか経っていなかった、という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

一方で、青や緑などの寒色系の空間では、時間は短く感じられる傾向があります。
同じように過ごしていても、「まだ1時間くらいだろう」と思っていると、実際には2時間が経過していた、ということも起こります。

この色による時間感覚の違いは、工場などの作業環境にも応用されています。
寒色系の部屋では、実際の時間経過を短く捉えやすくなるため、結果として集中力が持続し、生産性が高まることが分かっています。

色は体感温度を左右する

色彩は、人の生理や感情に静かに作用しています。
それは、私たちが色を「目で見るもの」としてだけでなく、「心で感じ取っている」からにほかなりません。

好みとは関係なく、赤や橙といった暖色系の色に触れると、実際の室温が同じでも体は温かく感じ、体温が上がったように錯覚します。
いわゆる「体感温度」というものです。
反対に、青や緑などの寒色系、あるいは薄暗い空間では、体は寒さを感じやすくなり、自律神経への刺激も弱まるため、体感温度は下がる傾向があります。

こうした色と体感温度の関係については、これまで多くの職場で調査が行われてきました。
たとえばロンドンのある工場では、女性従業員の欠勤が多いことが問題となり、その原因を調べたところ、鏡に映る顔色が悪く見える青色の照明が影響していたといわれています。
一見信じがたい話ですが、青色光が心理的な不調を招いていたのです。

さらに、その工場では壁の色が陰気な灰色であったことも重なり、気分を沈ませる要因となっていました。
そこで壁を暖色系のベージュに塗り替えたところ、青色光の影響が和らぎ、欠勤は目に見えて減少したそうです。

また、ロンドンの別の工場では、灰色だった機械を明るい橙色に変えただけで、職場の雰囲気が一変しました。
士気が高まり、事故は減少し、以前は不機嫌だった従業員が作業中に歌を口ずさむようになったといいます。
また、同じ工場内の食堂では、明るい青色の壁だったため、室温が21度であっても「寒い」という声が多く聞かれました。
24度まで室温を上げても不満は収まらず、壁の色を橙色に変更したところ、今度は「暑すぎる」と感じられるようになり、最終的に室温を21度に戻すことで全員が納得したそうです。
反対に、暑さへの不満が多かった工場では、明るい灰色やパステル調の緑といった寒色系を取り入れることで、それだけで苦情が解消した例もあります。

アメリカのある工場でも、空調を21度に保ったまま、白い壁をくすんださんご色に塗り替えただけで、「寒い」という訴えがぴたりと止んだと報告されています。
色の影響を疑う人にとっても、これは簡単な実験で確かめることができます。

同じ温度の水を二つの容器に入れ、一方を赤橙色、もう一方を青緑色に着色します。
そこに手を入れて「どちらが温かく感じるか」と尋ねると、多くの人が赤橙色のほうを選びます。

さらに、50色のカラーカードを用いて調査した結果、最も温かく感じられる色相は赤橙に集中し、冷たく感じる色相は緑青から青、紫へと幅広く分布することが分かりました。
寒色系のほうが、体感の幅が広いのです。

この調査から、暖色系と寒色系では、感じる温度に約3度もの差が生じることが明らかになっています。
カーテンの色ひとつでも、私たちは無意識のうちに影響を受けています。
「ブルーのカーテンをピンクに替えたら、部屋が暖かく感じるようになった」という話は、決して珍しいことではありません。

味覚は、視覚に大きく左右される

色の影響を実感できる、少し意外な実験があります。
目隠しをして鼻をつまみ、リンゴの銘柄を当ててもらう味覚テストです。
この実験は、通称「いかさまテスト」と呼ばれています。
リンゴの種類は何であってもよく、たとえ正解しても偶然にすぎません。

実はこのテストの本当の目的は、生のジャガイモを食べてもらうことにあります。
少々乱暴な実験ではありますが、何も知らされていない被験者は、生のジャガイモをおいしそうに噛みながら、「○○リンゴかな?」と答えてしまうのです。
味の違いは明らかなはずなのに、なぜリンゴとジャガイモを区別できないのでしょうか。

私たちの感覚のしくみを見てみると、その理由がわかります。
味覚・嗅覚・視覚は、いずれも化学物質による刺激を受け取る感覚ですが、その中で味覚は、視覚や嗅覚に比べると非常に鈍感です。
口に入った食べ物の成分は味覚受容器を刺激し、香りは嗅覚受容器を刺激しますが、それだけでは「味」を正確に判断することはできません。

そこで大きな役割を果たすのが視覚です。
では、私たちの五感はどの程度使われているのでしょうか。
ある調査によると、視覚が担う割合は約87%にも及び、味覚はわずか1%にすぎないとされています。

食事の場面で、料理の盛り付けや食器の色によって食欲が左右されるのも、このためです。
私たちは「味わっている」つもりで、実は「見て食べている」——
色彩は、食の満足感にまで深く関わっているのです。

生死にまで影響を及ぼす色の力

ロンドンのテムズ川に架かるブラックフライア・ブリッジは、かつて黒色だった時代、投身自殺が多く起こる場所として知られていました。
ところが、橋の色を緑色に変更した後、その数は大幅に減少し、結果として3分の1以下になったと報告されています。

同様に、サンフランシスコのゴールデンゲート・ブリッジも、現在も自殺が多い場所として知られていますが、その要因のひとつとして、強い印象を与える赤色の存在が指摘されることがあります。

色彩は、空間の雰囲気を変えるだけでなく、人の心理状態や行動にまで影響を及ぼす力を持っているのです。

住まいには、どんな色を取り入れるとよいか

住まいの中では、壁や床、ファブリックなどに適した色を取り入れることで、色彩のもつ効果を暮らしに活かすことができます。
空間全体を一色で塗り替えなくても、ポイントとなる部分に色を用いるだけでも、十分に影響は現れます。

リビングは家族が集まり、会話やくつろぎが生まれる場所です。
イエローやオレンジといった色を取り入れることで、空間が明るくなり、自然と家族団らんの雰囲気が育まれます。
床に敷くアクセントラグには、グリーンやイエローを含んだものを選ぶと、落ち着きと安心感が加わります。

キッチンには、暖色系や木の質感を感じられるナチュラルな色合いが適しています。
寒色系を多用すると、体を冷やしやすくなり、免疫や血行のバランスを崩しやすいといわれています。

トイレも同様に、青やグレーなどの寒色系が強すぎる配色は、陰の気を強め、体を冷やしやすくなります。
淡いピンクや小豆色など、やさしい暖色を取り入れることで、体の働きを穏やかに整える効果が期待できます。

浴室は一日の疲れを落とす場所です。
アイボリーや薄いピンク、オレンジ系などの暖色を用いることで、心身がゆるみ、リラックスしやすい空間になります。

寝室には、淡いグリーンやベージュなど、刺激の少ない色が向いています。
気持ちを落ち着かせ、深い休息へと導いてくれるでしょう。

玄関は、外で受けた疲れや緊張を切り替える場所です。
イエローや淡いピンクを取り入れることで、気分をリセットし、心地よく室内へと入ることができます。

「白」を選ぶ前に、考えたいこと

日本の住まいの室内は、白を基調とした壁が多く見られます。
清潔感があり、どんな家具にも合わせやすい一方で、空間に楽しさや表情が生まれにくいという側面もあります。
こうした環境が続くことで、気分が単調になり、知らず知らずのうちに内向きな感情をつくってしまうこともあるかもしれません。

一方、欧米の住宅では、オレンジやピンク、グリーンなど、さまざまな色が室内に取り入れられています。
部屋ごとに異なる色彩が用いられ、それぞれに個性や楽しさが感じられる空間がつくられています。

日本では、「色を使いすぎるとうるさくなるのでは」「落ち着かない部屋になりそう」といった理由から、無難な白を選ぶ傾向が強いようです。
しかし、その“無難さ”が、かえって明るさや楽しさを遠ざけている場合もあります。

住まいは、日々を過ごす大切な場所です。
もっと素直に、心が明るくなる色や、気分が前向きになる色を取り入れても、何の問題もありません。
しあわせを育む住まいだからこそ、色彩からその雰囲気を演出してみてはいかがでしょうか。

壁の色が変わると、空間の印象だけでなく、心の状態にも変化が生まれます。
気持ちの切り替えがしやすくなり、日常のリズムも整いやすくなるのです。

私たちは、色を目で見るだけでなく、皮膚を通しても感じ取っています。
眠っているときも、服を身につけているときも、色の影響を受けながら過ごしています。
住まいの色を見直すことは、心と体をやさしく整えるひとつのきっかけになるのです。

感情に寄り添う、壁の色

壁の色は、私たちの気分や心の状態に少なからず影響を与えています。
たとえば、気持ちが沈みがちなときに黄色の壁に囲まれていると、不思議と明るさや前向きさを感じやすくなります。
落ち込みやすい方には、オレンジ系や黄色など、あたたかみのある色が向いているといえるでしょう。

反対に、孤独を感じているときに真っ白な空間に身を置くと、かえって寂しさが強まってしまうことがあります。
疲れを感じているときには、グリーン系の壁に囲まれることで、気持ちが落ち着き、回復しやすくなる傾向があります。

また、怒りっぽさを感じやすい方や、常に緊張しがちな方には、ブルー系の色が気持ちを鎮める助けになります。
疲れやすいと感じる場合には、グリーンを取り入れることで、心身のバランスが整いやすくなるでしょう。

こうした考え方は、東洋医学の視点にも通じています。
色は、心と体の状態を調整する要素のひとつとされ、住まいの中でも特に面積の大きい壁は、その影響を受けやすい部分です。

壁の色を見直すことは、空間の印象を変えるだけでなく、日々の気分や心の整え方を見つめ直すきっかけにもなります。

住まいの色と素材がつくる、心の環境

住まいの色や素材は、そこで暮らす人の気分や行動に少なからず影響を与えます。
たとえば、刺激の強い真っ赤な空間に長く身を置くと、気持ちが高ぶりやすくなり、心が落ち着かなくなることがあります。
一方で、グリーンを基調とした空間では、安心感が生まれ、心身のバランスが整いやすいといわれています。

色が人の行動に与える影響は、海外でも研究が進められてきました。
アメリカでは「ベーカーミラーピンク」と呼ばれるピンク色が、攻撃的な感情を和らげる色として知られ、実際に施設などで使われてきた例もあります。

外観の色も、住まいの印象を大きく左右します。
外壁が真っ白だと、すっきり見える反面、寒々しい印象を与えることがあります。
グレーであっても、必ずしも「暖かそうな家」に見えるとは限りません。

そこで大切になるのが、視覚的な暖かさです。
外壁に暖色系を取り入れることで、実際の断熱性能とは別に、住まい全体がやさしく、暖かく感じられるようになります。

同様に、浴室やトイレ、キッチンといった水まわり空間も、暖色系を意識することで、気持ちが落ち着きやすくなると考えられています。
反対に、寒々しい色合いや、硬い素材感が強い空間が続くと、知らず知らずのうちに緊張感が高まりやすくなることもあります。

住まいは、毎日を過ごす「環境」そのものです。
色や素材をどう選ぶかは、見た目だけでなく、心のあり方や暮らしの質にも関わってくる大切な要素なのです。

色彩は、心の成長や脳の働きにも影響する

人は、どのような色彩に囲まれて日々を過ごすかによって、感じ方や考え方、心の傾向に少なからず影響を受けます。
住環境の色は、性格や人生そのものを決定づけるものではありませんが、心の育ちや感情の動きに関わる大切な要素であることは確かです。

では、毎日真っ白な壁に囲まれ、その白さが常に視界に入る環境で過ごし続けると、心はどのような状態になるのか。
そうした住環境で育った子どもは心が豊かに成長できず、キレやすくなり、冷たい心をつくっていく傾向があるといわれています。
色の変化や刺激が少ない空間では、感情の揺らぎや想像力が育ちにくくなることもあると考えられているのです。

特に成長期の子どもにとって、住まいの環境は大きな影響を持ちます。
どの部屋も白い壁紙で、外観も白や黒などの無彩色で統一された単調な住空間では、感情表現が乏しくなりやすくなるともいわれています。
気持ちの切り替えが苦手になったり、意欲が湧きにくく、能力の低下につながるとも考えられています。

また、白い壁が多い室内は、光を強く反射するため、目に負担がかかりやすくなります。
単調な視覚刺激が続くことで、無意識のうちにストレスが蓄積され、イライラしやすくなったり、落ち着きを失いやすくなったりする場合もあります。

さらに、黒を基調とした外観や内装は、心理的に圧迫感を覚える人もいます。

環境によっては、気持ちが閉じやすくなったり、恐怖心をいだき、感情のコントロールができず、キレやすくなるとも考えられています。

一方で、明るくやさしい色彩に囲まれていると、人は自然と前向きなことを考えやすくなります。
反対に、暗く沈んだ色合いが多い環境では、不安や緊張を感じやすくなり、脳の中で恐れや怒りに関わる部分が刺激されやすくなるともいわれています。

例えば、落ち込んでいる時に黄色の壁紙の部屋にいれば元気になり、疲れた時にグリーンの壁紙の部屋にいれば、疲れがとれやすくなります。
色は、心身のバランスを調整します。
特に、壁紙の色は面積が大きいだけに最も影響力があります。

住まいは、心を育てる「環境」です。
色彩を取り入れることは、決して騒がしくすることではなく、心に動きと余白をもたらすための工夫なのです。

色が心に与える主な働き

色には、それぞれ異なる心理的な作用があります。
住環境に取り入れる際の参考として、代表的な色の特徴を整理してみましょう。

  • 赤・オレンジ … 活動性を高め、やる気や行動力を後押しする

  • 黄色 … 好奇心や前向きさを引き出し、夢や希望を描きやすくする

  • 緑 … 安心感や調和をもたらし、バランス感覚や協調性を育む

  • 青 … 気持ちを落ち着かせ、理解力や感情のコントロールを助ける

  • 白の多用 … 単調になりやすく、落ち着きを失いやすい環境になる場合がある

  • 黒・グレーの多用 … 重たい印象となり、気分が沈みやすい傾向がある

  • 暗い色調が続く空間 … 不安や緊張を感じやすくなることがある

色は空間全体を塗り替えなくても、ポイント使いで十分に効果を発揮します。

  • 黄色の壁紙や小物は、夢や希望を思い描く力を後押しします。

  • 室内にグリーンを取り入れることで、空間に調和が生まれます。

  • 壁の一面をオレンジ系にすることで、前向きな気持ちが高まりやすくなります。

  • 受付やエントランスに黄色を使うと、明るく親しみやすい印象を与えます。

  • 良縁や人とのつながりを大切にしたい場合は、ピンクの花などをアクセントにするのも一案です。

私たちは、日々の情報の多くを「視覚」から受け取っています。
目に入る色は、無意識のうちに心へと働きかけ、考え方や行動の傾向にも影響を与えます。

住まいの色彩を整えることは、心の状態を整えることにつながり、その積み重ねが暮らしの質を高めていきます。

色づかいを意識することは、特別なことではありません。
ほんの少しの工夫が、毎日の気持ちや行動にやさしい変化をもたらしてくれるのです。

豊かな感情を育てる、5つの色のヒント

住環境の中に、次のような色をポイントとして取り入れることで、心の働きをやさしく活性化させることが期待できます。

  • 1、オレンジ …活動、やる気を高める、実行力

  • 2、グリーン …休息、探求心、理解力、健康力

  • 3、イエロー …希望、夢、楽しみ、幸福感

  • 4、ブルー  …直感、ひらめき、満足感、学習力

  • 5、ブラウン …安定力、現実性、落ち着き

これらの色を、壁すべてに使う必要はありません。
壁の一部など、目に入りやすい位置に少しずつ配置するだけでも、空間の印象は大きく変わります。

色彩は、心にそっと働きかける存在です。
住まいの色を見直すことは、日々の感情や暮らしの質を整える、小さな一歩になるのです。

色のチカラ

【赤】
アドレナリンの分泌を促し、体力、気力、持久力を回復させて元気にする。

【ピンク】
興奮を抑え、落ち着かせる。快活さ、若々しさを保つ。ストレス緩和。

【オレンジ】
血糖値を正常に保ち健康増進に。チャレンジや自己実現力を高める。

【黄】
好奇心を高める。コミュニケーションを増やし、人や場を明るくする。

【緑】
ストレスの解消。心を穏やかにし、身体を癒やす。健康意識が高まる。

【ゴールド】
豪華さを演出する助けに。経済力を高め、高い理想へ導く。

【シルバー】
落ち着き、沈着などの生理的効果。自分の価値を高める。

【青】
人を安心させ、集中させてくれる。神経の安定、判断力、創造力を高める。

【紫】
覚醒・集中心・積極性・記憶の活性化、痛みの緩和、安眠などの効果がある。

【ブラウン】
健康的で落ち着きのある雰囲気をつくる。安堵感を与える。

松永修岳著『幸せを呼ぶ!奇跡の玄関』より

色づかいの工夫で、暮らしを豊かに

私たちは、日々どんな色を目にしているでしょうか。
どんな色に囲まれて暮らしているでしょうか。

住環境の色彩は、知らず知らずのうちに心へと働きかけています。
感じたことは神経を通して伝わり、ホルモン分泌に影響を与え、その積み重ねが思考や行動の傾向をつくっていきます。
そして、その日々の選択が、やがて人生の流れを形づくっていきます。

色彩は、無意識のうちに心へ入力され続けています。
どのように感じ、どのように受け取るかによって、ドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質の働きも変わるといわれています。

たとえば黄色のような明るい色は神経をやさしく刺激し、脳の活動を活性化させます。
その結果、日常の中のささやかな出来事にも楽しさを感じやすくなります。

色づかいを少し意識するだけで、心の動きは穏やかに、そして前向きに変化していきます。
住まいの色を整えることは、暮らしそのものを整えることにつながるのです。

まとめ

色を少し意識するだけで、住まいはもっと心地よく、もっと健やかな空間へと変わります。
そしてその積み重ねが、家族の笑顔や穏やかな時間を支えていきます。

環境脳科学の視点から見ても、色は心や神経系に確かな影響を与える要素です。
リビング、キッチン、寝室、廊下、トイレ――
それぞれの空間が持つ役割に合わせて色を選ぶことで、暮らしはより整い、調和していくでしょう。

色は、ただの装飾ではありません。
家族の気持ちを和らげ、前向きにし、安心感を育てる“環境の力”です。

ご家族の幸せな毎日を思い描きながら、色の持つ心理的な効果を上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。

さあ、あなたはどんな色彩を選びますか。
それが家族を守る家。家族の円満と健康と幸せに豊かに暮らせる大きな決め手となります。

仁・幸夢店は、家族が円満に健康で幸せに安心・安全に暮らせる、しあわせになれる家を創り続けています。
施工エリアは千葉県、東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県他です。

これから土地探し、住宅、マンションの新築、リフォーム、リノベーションをご計画の方に、仁・幸夢店ではより詳しくお伝えするために対面、オンラインどちらでもご相談承ります。お気軽にお問い合わせください。

 

<筆者プロフィール>

仁・幸夢店株式会社取締役 長谷川 聡龍

長谷川 聡龍

仁・幸夢店株式会社 取締役
一級建築士・二級施工管理技士・気密測定士・電磁波測定士・風水カウンセラー・四柱推命士・ビジネス姓名判断士・ハウスインスペクター

多くの方は一生の三分の二は自宅で過ごします。その家が心地よく快適で、家族を育み円満に健康に暮らせたらどんなに幸せでしょうか。家は家族の命を安心・安全に守る究極の器です。住まう方のお役に立つように高性能・風水・建築医学を取り入れた「いい家」を設計・施工しております。