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ライフサイクルコストを考えた資金計画と家づくり
#住まいとお金

ライフサイクルコストを考えた資金計画と家づくり

目次

ライフサイクルコストとは、家を建ててから解体するまでにかかる総費用のことをいいます。
ライフサイクルコストを考えた家づくりかどうかで、建ててからかかるコストに大きな差が生じてきます。建てる前に十分考慮する必要があるでしょう。
家を建てるなら、ぜひ知っておきたい「ライフサイクルコスト」について、千葉県木更津市の工務店がくわしく解説していきます。

家づくりは「目先のコスト」よりも「生涯コストを抑える」という考え方

多くの方は、「家を建てるのにいくら必要?」と考えます。しかし、住んだ後「いくらかかる?」とはなかなか考えません。

建築費(イニシャルコスト)をできるだけ抑えたいというのは誰もが思うことでしょう。
しかし、性能を高めることよりも建築費を抑えることを優先して進めてしまったために、住みはじめてから思った以上に光熱費やメンテナンス費がかかってしまい、結局はトータルの金額が高くついてしまったというケースも少なくありません。

もともと耐用年数の短い資産価値の低い住宅では、20年ほどで建て替え時期となり、解体費、建築費と費用はかさむ一方です。短いサイクルでの建て替えは経済的な負担が大きく、現実的ではありません。

家に住むための費用は、最初の建築費だけではないのです。
新しい家だからこそ、メンテナンスなどのイメージは湧きにくいかもしれません。

月々の光熱費、メンテナンス費など、家を維持管理して住み続けることはとても労力(お金)を要することなのです。建てたときには“見えにくい”ランニングコストは、かかる費用が大きいだけに、その家の性能によって大きな差がうまれます。
「どんな設計をしてどんな設備にすれば省エネできるのか?」「どうすれば無駄なコストを抑えられるのか?」 それは家を建てようと思った段階でしかできない検討項目です。 住宅購入の際に、ライフサイクルコストを念頭においた住まいづくりができれば、将来にわたる快適な暮らしと、そして経済的にも大きな恩恵をうけることができるでしょう。

価格で選ばず価値で選ぶ

最近読んだ本の中で『価格で買うのではなく価値で判断して買うのが賢い買い方』というフレーズがありました。家づくりにも非常に大切な考え方だと思います。この価値で判断するために必要なことをご紹介します。

価値で判断する方法

家というのは雨風をしのげて、家族が安心して生活できる場としてあるものだと思います。私たち工務店はプライドを持ってできる限りのご提案をしなくてはならないと思います。

しかし、デフレが続いた過去を振り返ってみると、効率よくコストを優先し、価格を安く販売する方が売れやすかった時代があります。これはお客様のほうでも、価格が安い家を求めていた時代があるからです。同じものであれば高いより安いほうがいいというのが消費者の当然の要求であると思います。

しかし、家といっても千差万別で様々な要素が積みあがって完成していきます。ローコストの家は原価も安くなっていて、その金額を出す価値があるのか……?そこを理解するのは難しいのですが、より良い家づくりにつながるために『価値で判断する』ということを知って、役立てていただきたいと思います。

価値で判断するためのステップ1~値引きで判断しない~

突然ですがキッチン50%OFFなら安いと思いますか……?私がこのように聞かれたらわからないと回答します。

なぜか?

それはどんなキッチンか、わからないからです。そもそも市場に50%OFFで出回っているものであれば普通です。『50%OFF』という単語で『半額なら安い』と思ってしまうと価格で判断しているといえます。

建築に限らずですがメーカー商品は基本的に定価を高く設定して、値引き率を大きくする傾向にあります。そのほうが小売店も安くなったように見せて売りやすいからです。このようなことから『〇〇円の値引き』や『〇〇%OFF』で判断してはいけません。

以上のことを踏まえて、よくある『ただいまキャンペーンにつき〇〇%OFF』というのはどうでしょうか?
キャンペーンの名前を変えたりして内容は同じキャンペーンを続けているお店はよくありますね。商売で何かを売る以上、利益がなければ会社の存続はあり得ません。それでも〇〇%値引きができるのはそもそもの価格をあげてあると判断してもいいと思います。

中には本当のサービスもある場合もありますので、見分ける目を持たなければなりません。

家づくりではありませんが、スーパーのお惣菜が夜8時に残っているものは半額とあるのは、廃棄するよりも投げ売りしたほうが損失は小さくなるからです。このように値引きの裏側には企業側の理由があるということを考えると、演出の値引きなのか?そうではないのかを判断しやすくなると思います。

価値で判断するためのステップ2~自分にもたらしてくれるもので考える~

このステップ2は家づくりに関しては特に重要です。『この家を購入したら自分に何をもたらしてくれるのか?』を考えるのも価値で判断するための必要なステップです。

価格で判断した家の買い方とは

例えば、〇〇万円かけた家だ!というのがあります。これは2つの意味があると思います。
こんなにお金をかけたということと、こんなに安く買えたという見栄や虚栄で購入した場合です。これは自己満足感をもたらしてくれると思いますが、それ以上の物はあまりないでしょう。価値のある買い物とは言えないと思います。

価値のある買い物とは、例えばこの家を購入することにより、家事の効率が上がっていつもより1時間早く家事が終わる。そうすると家事は毎日の事ですから、1年間で365時間、他の有意義な時間が使えるようになります。

2つ目の例として、夏涼しくて冬温かい家であれば冷えから来る病気の予防にもなり、健康であれば日々の活力や、医療費の節約をもたらしてくれます。

この2つの事は、家に住み続ける間はずっと自分たちにもたらしてくれる良い買い物になります。このような事で検討すると価値で判断したということになります。

LCC(ライフサイクルコスト)という考え方

あまり聞きなれない言葉かもしれませんがLCC(ライフサイクルコスト)とは家を建てるコストから家を解体するコストまでのトータルコストを言います。下記の氷山であらわされることが多いです。

上の図でわかるように建築するコストは非常に小さく、住み続ける時にかかるコストのほうが大きいです。特に大きくなるのがメンテナンス費と光熱費です。イニシャルコストが少し大きくなっても費用対効果の高い素材にすることをお勧めします。

例えば光熱費でいうと、関東レベルではなく、東北や北海道レベルでの断熱性能にするために、仮に100万円のコストアップになったとします。それにより月2万円光熱費がやすくなったとしたら年間24万円お得になりますので、約4年2か月で元が取れる計算になり、100万円かけなかったときに比べて、30年間で720万円の差がでます。

このように、LCC(ライフサイクルコスト)の考えをもって判断すると価値で選ぶことができると思います。

消費と浪費と投資で考える

まずは、消費と浪費と投資とは何かを定義しましょう。

消費とは生活に必要なものにお金をかけること。
浪費とは金銭・物などをむだに使うこと。
投資とは、金銭的な益をもたらしてくれたり、経験や心を豊かにしてくれることにお金をかけること。

価格で選ばず価値で選ぶようになると無駄な浪費をしなくなります。欲しいから買うのではなく、自分に何をもたらしてくれるかで買うようになると『最新のものだから』とか『値引きが大きいから安いはず』での買い物がなくなります。

普段の買い物の時からできる限り消費と浪費と投資を分けて考え、買い物をすると良いでしょう。結果、生活コストも削減できて生活が楽になります。
消費一辺倒の考えで行くと、効率の良い真四角な家で、飾りも何もなく建築するということになります。これでは味気ないですよね。ちょっとした飾りをつけたりして、格好のいい家は満足感や心の豊かさにつながると思います。
生活に必要なものではないですが、自分たちにもたらしてくれるものとして、投資としてのコストをかけるのは良い買い物になると思います。

建築をメインに例としていますが、『価格ではなく価値で判断する』というのは普段の買い物でも使えることだと思います。価値で判断するためにどのようなステップで検討するかを実践していただければと思います。
価格ではなく価値で判断する方が、衝動買いが減り、買った後をイメージして買い物するので、買って後悔したというものがなくなります。普段の生活コストの見直しにも使える考え方でもあると思います。

建築費だけでなく見えにくいコストを含めたすべての費用を考えた家づくりを

はじめはコストがかかると家だと感じても、将来的に総コストが抑えられるように考えることが大切です。建物のライフサイクルコストは住んでからのランニングコストが多くのウエイトを占めます。

初期費用(建設費)を低く抑えても、維持管理費(住んでからのメンテナンス・光熱費)が高額であれば、ライフサイクルコストは高くなってしまいます。

建築費が高くなっても、維持管理にかかるコストを抑えられれば、ライフサイクルコストは安くなり、住んでからの生活費が楽になり、豊かな未来へと繋がります。

ライフサイクルコストとは?

家を建てる場合の、設計、建築、修繕、メンテナンス、ランニングコスト、最後に家を解体するまで、必要となるすべての費用を合計したものです。

●ライフサイクルコスト=イニシャルコスト+ランニングコスト

建ててから解体するまでにかかる総費用

●イニシャルコスト

家を建てるためにかかる初期建設費。新築住宅は高額になるため、そこだけに着目しがちになります。

●ランニングコスト

家に住まい続けるために必要な費用(水道光熱費、修繕費、消耗品費、税金、保険、教育費等)。長く住み続けるものなので、住宅性能によって費用は大幅に変わります。

ライフサイクルコストイメージ

建築費はまさに氷山の一角とも言えるのです。
建築費が高くなっても、維持管理にかかるコストを抑えられれば、ライフサイクルコストは抑えることができます。

目先のコストでなく人生設計にあわせた「ライフサイクルコスト」が大切

家づくりでは、家族の人生設計をする必要があります。家族は常に変化する可能性があり、現状だけで判断をしてしまうことはとても危険です。どんなライフスタイルをしたいのか?家の耐久性を考慮しながら、どの時期が来たら建て替えないといけないのか?増改築しないといけないのか?

また、家族の成長や生活費、資産としての家の価値も考え、「ライフサイクルコスト」までを計算して、新築、リフォーム、リノベーションすることが大切です。家族が安心・快適・健康に暮らせる家は、幸せな豊かな人生へと繋がります。家づくりはライフサイクルコストまで、プロデュースして、設計・施工できる建築会社を選ぶべきです。

ライフサイクルコストを抑える工夫

●長持ちする家に

高耐久、長寿命の部材を使用し、断熱等性能等級6、7(HEAT20地域区分のG2、G3)の高断熱性能にして高い気密性能(1㎠/㎡)を維持、計画換気をすることで結露を抑えカビを抑制します。それが、長持ちすることに繋がり、修繕などにかかるコストを抑えます。

例えば外壁。通常約10年ごとに塗り直しが必要になり、まとまった費用がかかりますが、レンガやタイルであれば汚れやキズにも強く、メンテナンスのコストは大幅に抑制できます。
屋根についても、種類によって耐用年数は異なります。例えばステンレス鋼板などは軽量で地震に強く、耐用年数が約30年なので、短い周期でのメンテンナンスを必要としません。
メンテナンスの回数を減らせれば、維持管理費を抑えることができます。

●構造はシンプルに、維持管理を楽に

特殊な設備や部材を極力使わず、シンプルにする事で、メンテナンス、修理が簡単になりコストがかかりません。

●省エネで光熱費を安く

断熱性能、気密性能に優れた家、断熱等性能等級6、7(HEAT20地域区分のG2、G3)の高断熱性能にして高い気密性能(1㎠/㎡)を維持し、計画換気をすること)は外気温の影響を受けにくく、室内温度を一定に保てます。必然的にエアコンの稼動は少なくなるので、光熱費を抑え家計にもやさしくなります。
窓ガラス・サッシ、屋根・天井、壁面、床下など、断熱ポイントはいくつもあります。

エネルギー効率を高めることができる高性能な家は、省エネで光熱費を抑えるだけでなく、夏はすずしく冬はあたたかい快適な居住空間になります。

●設備機器は高機能に

高機能の設備器具、エコキュートやエアコンはエネルギー消費を抑え、節約につながります。
高性能住宅では、間取りにもよりますが、エアコンは少ない台数で冷暖房をまかなうことも可能です。

●病気を抑制する温度差のない、心が癒やされる家づくり

ヒートショック、熱中症、結露、カビなどは温度差が主な原因です。さらに、明るい色彩で心も豊かになる健康住宅にすることで、病気になるリスクを減らし医療費を削減することができます。
高断熱高気密のすぐれた家に転居して、アトピー・アレルギーなどの症状が改善したという調査結果もあります。
良質な室内温熱環境は、住む人の健康に大きく影響します。健康な暮らしを続けることがなによりも大切だといえます。

資産価値の高い家は将来も安心・安全

●地震、暴風雨に強く長持ちする

●高断熱・高気密、省エネで光熱費を抑える

●省メンテナンスで維持管理費を削減する

●ランニングコスト抑える

家に住まい続けるために必要な費用(水道光熱費、メンテナンス費、消耗品費、ローン、税金)

●ライフサイクルコスト=イニシャルコスト+ランニングコスト

建ててから解体するまでにかかる総費用を抑える

はじめは「高い」と感じても、将来的に「安く済む」という、いい家づくり

光熱費やメンテナンス費が安く、親子三代まで引き継げる家は、大幅なコスト削減になります。大切なお金を有効に活用するには、長期的な視点が大切です。

はじめは「費用が高い」と感じていても、後々のことを考えると「安かった」と思える耐久性に優れた家を手に入れることは、大切な家族を守ることにもつながっていきます。

長持ちする家なら、大きな修理や建替えのサイクルが長い分、家にかかる費用が少なくなります。遮熱性・断熱性・気密性に優れた家なら、毎日の光熱費が安くなります。

省エネルギーは家計にも優しい

一般的に全室(お風呂、洗面所、トイレ、納戸、物入)まで温度差の少ない家は多く建てられてはいません。全館空調と謳っていても光熱費のかかる家が多いのです。

全室温度差の少ない環境にして、1カ月約2万円の光熱費の差では、年間約24万円、30年間では720万円を超える場合もあります。貯蓄を続ければ、利息を含めて1,000万円以上も期待できます。

メンテナンス費も考えた、長期的、総合的な資金計画を!

また、一般的な日本のメンテナンス費は、平均して1カ月約2万円です。こちらも年間約24万円、30年間では720万円を超えてしまう場合もあります。貯蓄と利息で、1,000万円以上も期待できます。光熱費と合わせると2,000万円以上もの違いとなります。

維持管理費を軽減できれば、老後の資金にすることもできるでしょう。
エコ省エネ、省メンテナンスであることは、ライフサイクルコストを抑えて経済面でも大きなメリットを得ます。

大切なお金を有効に活用するには、長期的な視点がポイントです。人生設計に合わせた「ライフサイクルコスト」を考え、住宅資金の有効活用をする事です。

これらの積み重ねが、結果的には、人生を豊かにするお金の使い道が増えることになると考えます。人生設計に合わせた「ライフサイクルコスト」を考え、住宅資金の有効活用まで考えた高性能・風水・建築医学までを取り入れた、いい家づくりがベストになります。

家づくりと人生設計を重ね合わせ、100年のその先へ。

一般住宅の平均耐久年数は、約30年(日本では平均約19.5年)といわれています。使用する屋根や外壁の材質によっては、5年、10年に1回ずつメンテナンス費用がかかります。約30年後には、建て替えまで考えなければなりません。借入金や利息、メンテナンス費、光熱費、生活費まで計算し、ライフサイクルコストを考えておくことが必要です。

メンテナンス、器具交換の項目と期間の目安

1025メンテナンス目安表

さあ、あなたはライフサイクルコストをどのようにお考えになりますか。
建てた後にコストのかからないパッシブ高性能住宅。

それが家族を守る家。家族の円満と健康と幸せに豊かに暮らせる大きな決め手となります。

千葉県木更津市の仁・幸夢店では、住宅資金の有効活用について、様々なご提案をさせていただきます。
施工エリアは千葉県、東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県他です。

これから土地の購入、住宅、マンションの新築、リフォーム、リノベーションをご計画の方に、仁・幸夢店ではより詳しくお伝えするために対面、オンラインどちらでもご相談承ります。お気軽にお問い合わせください。

 

<筆者プロフィール>

仁・幸夢店株式会社取締役 長谷川 聡龍

長谷川 聡龍

仁・幸夢店株式会社 取締役
一級建築士・二級施工管理技士・気密測定士・電磁波測定士・風水カウンセラー・四柱推命士・ビジネス姓名判断士・ハウスインスペクター

多くの方は一生の三分の二は自宅で過ごします。その家が心地よく快適で、家族を育み円満に健康に暮らせたらどんなに幸せでしょうか。家は家族の命を安心・安全に守る究極の器です。住まう方のお役に立つように高性能・風水・建築医学を取り入れた「いい家」を設計・施工しております。