感染症にかからないためにできる対策=「免疫力を上げる」コツについて、ご紹介しています。
第二回は食事についてです。
もう2年前の放送になりますが、NHKスペシャルで腸と免疫の関係についての番組をやっていました。
- NHKスペシャル「人体」 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_6.html
これが衝撃的な内容で、腸にはなんと全体の7割もの免疫細胞が集結していて、腸が体の免疫力を司っているというのです。この頃から「腸活」「腸内環境」ということが盛んに言われ始めたような気がします。
コロナウィルスのような感染症に対しても、食事で腸を整えるのが個人でできる最大の備えかと思います。
腸内には1000種類、100兆個以上の腸内細菌が住んでいますが、腸の中には善玉菌と悪玉菌、そのときどきでどちらか強いほうにつく日和見菌の3つに分けられます。善玉菌が多いと免疫力が高まりますので、善玉菌を増やす食生活を心がけるべきでしょう。
善玉菌を増やすには、二つの方法があります。
一つ目は、生きた善玉菌である「プロバイオティクス」を直接摂取する方法です。食品では、
・ビフィズス菌や乳酸菌を多く含む乳酸菌飲料やヨーグルト
・発酵食品(納豆やぬか漬物、キムチ、味噌、チーズ)
などです。これらの菌は腸に定住しないので、毎日摂取して腸に補充することが大切です。
二つ目は、腸内に存在している善玉菌を増やす作用のある「プレバイオティクス」を摂取する方法。食品としては次のようなものになります。
・オリゴ糖(大豆・たまねぎ・ごぼう・ねぎ・にんにく・アスパラガス・バナナに多く含まれる)
・食物繊維(野菜・果物・豆類。特に、ヌルヌル食品、オクラやモロヘイヤ、海藻、こんにゃくなど水溶性食物繊維)
食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなります。太古の時代から海藻やきのこ類を食べてきた日本人の腸には、食物繊維をとりわけ好んでエサにする腸内細菌が住み着いているとのこと。
逆に、摂りすぎると腸内で悪玉菌を増やしてしまう食事には、動物性たんぱく質、脂質、化学的な添加物があげられます。食事以外にも、ストレス、睡眠不足、冷えなどで腸に元気がなくなると、悪玉菌が増えて免疫力の低下を招くので注意が必要です。
外食が減り自炊が増えているこの期間。腸内細菌を元気にする食事が暮らしに定着すれば、むしろ健康体を手に入れるチャンスかもしれませんね!
自身の免疫を上げることが一番の予防になると思います。食事にも気を付けるのはもちろんですが、私の持論で『病は家から』が持論です。埃だらけだったり、カビだらけでは、いくら食事に気を付けていても、病気になりやすい環境になると思います。家の性能を高めて健康になる事をお勧めします。