目次
高性能・風水にこだわった、健康・注文住宅。
家族が円満に、健康で幸せに暮らせる家づくりを、千葉県木更津市の工務店が、詳しくお伝えいたします。
1. 家づくり、どこから手を付ける?
例えば、家を建てたいと考えた場合、あなたならどうしますか?
まずは、ご夫婦で相談するでしょう。家族会議やご両親との話し合いも必要かもしれません。
そこで明確にしなければならないのは、希望(夢)と目的と計画です。
希望とは、自分たちがどういう家が欲しいのかということ。
例えば、パートナーである夫や妻の希望や夢をきちんと互いに把握しておかないと、スムーズに事が進みませんし、後々に後悔を残す羽目に陥りかねません。
まずは、新しい家で自分たちがどういう暮らしがしたいのか、夢を思い描くことが大切です。
その夢の実現こそが、家づくりの一丁目一番地となるともいえます。明確にすべき目的は、自分たちが、何のために家を建てるのかということです。
一見、希望(夢)と似ていますが、実は似て非なるものです。
この目的を明確にしておかなければ、家づくりの迷宮に迷い込む確率が高くなります。
この場合、目的は抽象的であっても具体的であっても構いません。
例えば、家族が幸せを守る家を建てたい。健康に暮らせる家が欲しい。子供たちがすくすく育つ家にしたい―――などなど色々あるでしょう。
より具体的に、地震に強い家にしたい。冬暖かく夏涼しい家が欲しい。ホッとくつろげる家を建てたい。子供たちのアレルギーに良い家。子供の頭がよくなる家。その目的を二つ三つと欲張るのもOKです。
その掲げた目的が、あなたにとっての家づくりの羅針盤となるはずです。
ただし、単に「家を建てたい!」との思いを目的にしてはなりません。
「家を建てたい!」は願望であって、目的にはなりえないのです。なぜなら家が出来上がった瞬間から、そこでの生活がはじまるからです。
「家を建てたい!」という願望の目的通り家を建てたことで一時は満足するかもしれませんが、必ず後から不満が出ます。その不満が、「家づくりに失敗した!」との想いに繋がるのです。
計画は、時期(スケジュール)的なものや予算・金銭的なことです。
つまり、この計画を明確にすることで、より具体的な家づくりがはじまります。特に予算については、夫婦でしっかりと話し合うことが大切であることは言うまでもないでしょう。
予算を決める際にはベースとなる予算額と、どうしてもこだわりたい部分、譲れないことに備えた予算額の二段階で考えておくと安心です。
注文住宅は積み上げ式のオーダーです。想定外の追加金額もケアする必要があります。
ただし、予算額は必ずしもきっちりと決める必要はありません。失敗しないためにも余力を残しておく方がむしろ後悔が少なくなります。夫婦それぞれに手持ちとなるフリー予算を配分するという方法もありです。
それが例え一人10万円であっても、好きに使える費用を持つことで満足が違いますし、安心感も生まれます。忘れずにいて欲しいのは、業者選びや設計図を作成(依頼)することが、家づくりのはじまりではないことです。
例えば、業者に家づくりを相談すると、必ず初めに聞かれるのは、予算と希望です。
「新築をご計画なのですね?」
「ご予算はおいくらくらいですか?」
「部屋数はいくつくらい必要ですか?」
「建築用地(土地)は、既に取得済みですか?」
「いつ頃までにお引き渡しを希望しますか?」
おおよそ、業者はそれらの情報を基に、プランを提案しようとします。
それだけ基本的な情報であり、かつ重要な情報でもあるのです。ここの計画をしっかりしていないと、せっかく進めたプランもムダになるケースが多々あります。実は、極端にいえば、業者はそれらの基本情報なしでもプランの提案は可能です。
はじめに、お客様に夢のようなプランを提案し、仮契約だけ済ませ、後から現実に即した設計に変更していくやり方です。けれど、そんなやり方で、希望や目的が達成できるはずもないでしょう。そんなやり口に引っ掛からないようにするためにも、きちんと計画を立てることが肝要です。
2. 家づくりには知識も必要
希望と目的と計画が明確になったところで、次に必要となるのは知識です。
業者を選ぶにも、どういう家づくりをするかにも知識は必要です。建売住宅と注文住宅の違いくらいは分かっても、そのメリットやデメリットまで理解しているでしょうか?
建売であっても、木造軸組み工法もあれば、ツーバイフォーもプレハブ工法もあることを分かっていますか?
高気密・高断熱住宅の中にも、性能レベルにピンからキリまであることをご存知でしょうか?
省エネルギー性にだって、ゼロエネルギー住宅もあれば、それほど省エネになっていない建物もあるくらいです。
それら様々なことを見極めたうえで、自分たちの求める家づくりをするためには、知識が絶対に必要です。むろん、専門家になれるほどの知識はムリにしても、無知のままでいては、余程の幸運がない限り、家づくりは成功しないでしょう。
「土地探しからはじめるから建売住宅にしよう」
「自分たちの希望を実現するには、注文住宅がいいんじゃない?」
「地震に強そうだから鉄骨のプレハブに……。いやいやツーバイフォーに」
何せ一万点以上の部材やパーツで構成されるのが住宅なのですから、迷うことで一杯です。
一番迷わなくて済む方法は、すでに出来上がっている建売住宅を購入することですが、その建売住宅で本当に自分たちの夢がかなうのか、目的が満たされるのかを見極めるにもやはり知識が必要となるのです。
3. 新築住宅か中古住宅か
では、基本中の基本のお話し――。一つ目の知識は、新築住宅と中古住宅です。最近では、SDGs(持続可能な目標)が、注目されていることもあり、中古住宅を購入してリフォームやリノベーションをするという選択肢も増えています。
既存の建物に大規模な工事を行うことで、家の性能を新築の状態よりも向上させたり、価値を高めたりするリノベーション技術が向上したこともあり、新築住宅ほどは費用的にかからない魅力もあってか、中古住宅の需要は増えています。
新築を選ぶか中古を選ぶかについては、価値観やある種の哲学的なものも左右するため、どちらがどうかと一概にいえるものではありません。
弊社でも、新築はもちろん健康・断熱リフォームやリノベーションは請け負っています。
エコであるとか持続可能であるということに重きを置くのであれば、中古住宅をリノベーションするのもアリといえばアリです。ただし、既存の建物をベースとするのですから、どうしても制約が生まれることも事実です。
例えば、構造上の問題で、開口部を取れなかったり、省エネ性能が十分に得られなかったりするケースもあります。また、満足いくだけのリノベーションをするケースでは、新築とほとんど変わらない費用がかかることもあるのです。
まして古民家再生などの特殊なケースでは、新築以上に高くつくことも考えられなくはありません。何事も費用対効果、バランスが大切であることは言わずとも、その辺りの見極めがポイントでしょう。
4.注文住宅と建売住宅の違い
では、新築をすると決めた場合、注文住宅と建売住宅の違いを知る必要があります。新築で家を手に入れるには、基本二つの方法があります。ひとつは、オーダーして建築する「注文住宅」です。
そして、もうひとつは購入する「建売住宅」です。大きな違いは、「オーダーする」と「購入する」の違いで、分かりやすく例えるならオーダーメイドの洋服と既製服の違いのようなものです。
外食で例えるならレストランとバイキングの違いでしょうか。つまり、すでに出来上がっている(もしくは建築中)の建物を購入するのが、建売住宅で、まだ間取りも決まっていない状態でゼロからオーダーするのが「注文住宅」です。
建売り住宅と注文住宅に、どちらが優れているかはないでしょう。
どちらかといえば建売住宅は、安かろう悪かろうとのイメージがあるようですが、それも建築した業者次第できちんと建てているのであれば建売住宅であっても悪くはないでしょう。
正直、例え注文住宅であっても、欠陥のある建物は少なくないのですから。
要は、どれだけ業者が責任とこだわりを持って建てているかということに尽きます。確かに、注文住宅の方が、より夢をかなえることができ、目的も達成しやすいことも事実ですが、土地からの購入を考えているのであれば、建売住宅も大いに検討の余地はあると思います。
例えば、希望するエリア(土地)を少し変えてみる事で注文住宅の理想の間取りが手に入るかもしれませんし、反対に希望エリアに重きを置くのであればコスト重視で建売住宅に絞ることはアリでしょう。
5. 注文住宅の中にも違いがある
一口に注文住宅といっても、大きく分類すると3つのバリエーションがあります。完全フリー設計により、一から十まですべてが自由となるオンリーワンスタイルがフルオーダーの注文住宅です。
フルオーダーは平面的・立体的な間取りを始めとして、構造材の種類やサッシの種類、キッチンなどの設備、細かいところではスイッチや取手、水道のカランに至るまで、すべてを自由に選択していく完全オーダーの家であり、いわゆる高級住宅と呼ばれる建物がこのフルオーダーです。
これに対し、設計はフリー設計ですが、設備などの面で流通品を中心とした商品の中から選択して組み立てていくのがセミオーダーの注文住宅です。
こだわりたいところはこだわり、ベーシックで済ませるところは済ませることで、コスト的にダウンをしたり、選択項目の多さによる煩わしさを軽減したりするメリハリの効いたオーダーが特徴で、注文住宅の中でも一番多いケースが、このセミオーダーです。
もう一つは、企画(規格)型注文住宅と呼ばれるものですが、一般の人にはあまり耳馴染みがないかもしれません。企画(規格)型注文住宅とは、あらかじめ決められたいくつかの間取りから選び、設備や仕様なども数種類の中から選択していく注文の仕方です。ある程度仕様などの選択範囲を絞ることでコストを抑えることができるのが特徴です。
同じ企画型の中でも業者によって、設備が完全に決まっているケースと2~3種類程度の中から選択するケースがありますので、早い段階で確認をしておくことがトラブルを避けるには必須です。
フルオーダー、セミオーダー、企画(規格)型には、それぞれにメリット・デメリットがあります。フルオーダーでは、すべての要望を盛り込めることが最大のメリットですが反面、コスト的に大きくかかる上に、打ち合わせ時間も長くなり、また選択肢が多く煩雑であることもデメリットの一つでしょう。
セミオーダーは、家族ごとのこだわりを取り入れつつ、不必要な部分は簡素にしていくなどメリハリをつけられることがメリットです。業者の企業努力によりコストダウンも図られていますが、そこのところが比較しにくく不透明になりやすいのがデメリットといえるかも知れません。また業者によって設備の選択肢の幅に差があることもデメリットの一つでしょう。
企画型はあらかじめ間取り・設備などを決める事でコストダウンされていることが最大のメリットです。半面、選択肢の制約があるがゆえに、自分たちの希望とどこまで折り合いがつけられるかがポイントで、そこの自由幅の狭さがデメリットといえるでしょう。またオプションが嵩み、せっかくのコストダウンによるメリットが消えてしまうケースがあることも、気を付けておかなくてはならないデメリットの一つです。
6. 注文住宅のメリット・デメリット
注文住宅のメリットは、とにかく自由度の高さです。建築上の法令基準をクリアしていれば、それこそ何でもありで、いかようにでも作ることが可能です。ご家族一人ひとりの希望をすべて叶えることはもちろん、最新の設備機器を用い、近未来的な家づくりもできます。
そこまで行かなくとも、「癒やしのリビング」「心が躍るキッチン」「おしゃれな寝室」「使い勝手抜群の間取り」など様々なご要望を取り入れることが可能です。反対に、自分たちには不必要なこだわりをそぎ落としていくこともそのメリットの一つです。
そのように建てられた家は、正しく家族の宝となることでしょう。
ではそんな“宝”を実現する最大のデメリットとは何でしょう。もうお分かりと思いますが、それは「高い建築費用」です。柱や土台の材料から、壁材、断熱材、屋根の部材、冷暖房設備、換気システム、システムキッチン、ユニットバス、トイレなど、様々な設備や部材で構成されるのが住宅です。
その一つひとつのパーツに、高級品からベーシックな流通品やローコストな商品まで、ありとあらゆる選択肢があるのです。むろん、その全ての部材を高級品で埋め尽くしていけば、それこそ予算がいくらあってもたりません。 「家族みんなの希望をすべて取り入れたために予算オーバーした!」などという例は、いくらでも目にします。
実際、私はかれこれ50年以上この仕事をやっていますが、予算オーバーしたお客様の相談にのるのは日常茶飯時です。誤解のないように申しあげておきますが、決して私の会社が“高い!”訳ではなく、むしろ徹底的に部材を吟味してコストダウンしてあるにもかかわらず、予算オーバーとなることが多いのです。
一生に一度の大きな買い物なのですから、あれもこれもとつい欲張りたくなるのも当然でしょう。けれど、予算という制限がある中で、何もかにも湯水のように予算をつぎ込むわけにはいきません。それを解消するには、予算にメリハリをつけるしかないでしょう。
自分たちが何を目的に家を建てるのかと原点に立ち返り、どこにこだわり、どこを削っていくかを見極めることです。このメリハリをつけた予算配分ができることも、注文住宅ならではのメリットといえるでしょう。
例えば、家族の安心・安全を守るために地震や災害に強い家にしたいのであれば、耐震性能や基本性能に徹底的にこだわり予算配分をするべきです。
家族の健康を守りたいのであれば、温度湿度によるストレスがなくなるよう高気密・高断熱性能にこだわり、抗酸化工法なども取り入れた健康住宅になるように予算をかけることです。
理想の間取りでおしゃれに暮らしたい。利便性をともかく重視と言うことであれば、設備や内装にお金をかければよいでしょう。ただし、一つだけ忠告しておきますが、こだわるのであれば徹底的にこだわることで、中途半端が一番危険です。
例えば、この辺りは比較的温暖な地域だから、ある程度の気密性・断熱性があればと、「中気密・中断熱で!」などという人がいますが、それをやるとかえって家の寿命を縮める愚を犯すことになります。
健康住宅にすることを目指していたのに、あれもこれもと中途半端にしたあまり、結局健康面でのメリットが得られなかったということになりかねません。
おしゃれに暮らすにも、3年と経たないうちに家中がカビだらけになってしまっては、理想とはかけ離れてしまうでしょう。それを防ぐためにも、中途半端では妥協せずにしっかりとこだわることが成功の秘訣です。
7. 注文住宅で失敗しないためのメモ
■気密・断熱・遮熱・計画換気性能+安心・安全な構造を最優先にする
暑さ寒さに左右されず、省エネルギー性にも優れた家は、光熱費の面でお財布に優しいことが特徴です。それを実現するのが、いわゆる高気密・高断熱性能です。
昨今では当たり前のように「高気密・高断熱住宅」と耳にするため、新築するとすべての建物がそうなっているものと誤解されがちですが、残念ながら違います。
いわゆる省エネ基準はクリアしていても、その上の次世代基準やさらにその上のハイグレードの性能レベルがあり、正直、省エネ基準をぎりぎりクリアしている程度では、十分な性能とはいえません。省エネルギーで快適に生活するには、より高いレベルでの気密・断熱性能が必須です。
さらには、遮熱性能も加味しないと、「冬暖かいのはいいけれど、夏場に熱くて困る」などと後悔することに繋がります。高気密・高断熱住宅と聞くと、窓などの開口部を少なくした家と勘違いされているようですが、それも誤りです。
確かに、開口部を少なくすると、気密・断熱性能が向上しますが、だからといって窓を少なくすると十分な明るさが得られなくなり、かえって不健康であったり、風通しが悪く不快な家になったりします。
肝心なのは、気密・断熱性能を数値的に開口部で稼ぐのではなく、きちんと構造上の隙間をなくし、かつ調湿性能の高い断熱材を用いることです。
さらには、夏の暑さにもきちんと対処するため遮熱層を設け、家の中に熱を取り込まないことが大切です。
なぜ、この気密・断熱・遮熱・計画換気・構造の五つの性能を最優先しなくてはならないかですが、実はこの五つが、最初に掲げた家を建てる“目的”を叶える基本性能であるからです。
例えば、家族の健康を守るためにも、しあわせになるためにも、癒やしの住宅とするためにも、長持ちする家にするにも、快適に生活するためにも、おしゃれに暮らすにも、そのベースとなる性能が気密・断熱・遮熱・計画換気・構造の5つの性能です。
ただし、この5つの性能は、新築時にきちんと計画しなくては、十分なレベルが得られません。ゆえに、最優先なのです。
■収納とコンセントは多めに
家づくりで失敗したこととアンケートなどでお聞きすると、圧倒的に多いのは、「収納スペースをもっと多くしておけばよかった」というご意見と、「意外とコンセントの数が足りない」というものです。家の面積に対し収納スペースがどのくらいあるかを数値的に示すものを「収納率」と呼びます。
一般的にマンションでは8%前後、戸建てでは12~15%が理想とされています。ところが、既存住宅の収納率は、約6%~7%にとどまっているとのことです。これでは、満足いかないのも当たり前でしょう。
どの設計者も、どうやって収納率をアップさせるかは頭の痛い課題です。
常に頭の中では“多めに”と考えているのですが、いざ設計に入ると、必要な生活スペースの確保に目が行くようになり、結局必要最低限にまで削られてしまいがちです。
特に、新築当初は、お客様もなるべくモノを少なめにする傾向にあり、収納スペースにも余裕があるものなのですが、生活するにつれ年々モノが増えはじめ、結果、「収納が足りなかった!」となるわけです。
しかも、ただ単に収納スペースが確保されているだけではダメで、必要なものを必要な場所に収納できるかが重要なのです。
例えば、掃除機を収納するスペースひとつ考えても、色々です。
昨今の流行りのスタンド式の掃除機では、収納の中に仕切りや棚があると収めることができなくなり使えません。収納場所は、一番頻繁に掃除機を使うはずのリビングに近い位置が便利であり理想的です。
これが小屋裏収納に仕舞わなくてはならないのでは、掃除をするのも面倒ですし、収納が役に立っているともいえないでしょう。家が散らかるのは、「モノが多すぎる」「モノを収納する場所がない/決まっていない」「使う所から収納が遠い」「そもそも収納しづらい」などの理由があげられます。
これには、集中収納と各個人用の収納を適度に使い分ける考えが必要です。
集中収納とは、家族全体のモノをしまう共用の収納で、靴箱や納戸などがそれにあたります。
個人用の収納とは、各部屋に設えられたクローゼットや押し入れなどの収納です。この使い分けをきっちりと考え、どこに何を仕舞うかを決めることです。
設計段階では、新たにはじまる日々の生活をイメージして、現在あるモノの量だけでなく、将来を見据えた設計にする事が大切です。業者任せにするのではなく、どれだけのスペースが必要かをご家族一人ひとりが考え、要望することが満足のカギです。単に、理想の収納率12~15%に囚われずに検討しましょう。
同様に、コンセントの数も多すぎると思うほど要望するのが肝心です。
時代と共に、家電製品は増えています。90年代に入るまでは、家電といえば、TV、冷蔵庫、炊飯器、洗濯機、電子レンジにラジカセ・ステレオくらいでしょうか。
それがいつの間にかテレビの周りにはブルーレイディスクが当たり前になり、ミニシアターなども珍しくなくなりました。クーラーは部屋に1台が普通ですし、昔の黒電話もいまは電気式になり、スマホの充電にも電機が必要です。
パソコンでさえ各家庭に1台くらいは普通にあります。
これすべて、電気がなくては動きません。つまり必要なコンセントの数も増大しているのです。これからも電気製品が家の中に増えないとも限りません。となると、コンセントボックスは余るくらいに設置することです。いくらコンセントボックスを増やしても費用的にはたかがが知れていますので、ご安心を。
まとめ
理想の家とは、どういったものかを考えると、結局は十人十色、そこに住む方・ご家族の希望・夢・目的などによって答えは変わります。それも当然で、家はこだわりや価値観、果ては哲学といったものまでが複雑にブレンドされた「究極の実用品」だからです。
家は、何万という部材から一つひとつ吟味してできあがります。
特に注文住宅の場合、間取りやデザインなど、ゼロから設計するわけですから、無限に近い部材の組み合わせやプランが可能です。その数多くの組み合わせの中から自分たちの予算、好みやこだわりに照らし合わせ、どれだけマッチさせていくかで理想の家となるかが決まるのです。
そこにこだわりや価値観を反映させるのは、お客様ばかりではありません。業者にも、哲学やこだわりが存在していて、確実にそれが家に反映されています。
木へのこだわりや自然素材への傾倒。伝統的在来工法、ツーバイフォー工法、軽量鉄骨などの構造体に関すること。高気密・高断熱性能などの性能やエコ関連への取り組み。
使い勝手、間取り、デザインに対する考え方。高級住宅やローコストなど価格に関することなど――。ありとあらゆることが、業者それぞれの理念や哲学に根差したこだわりが反映され、その価値観に基づいて営業・施工をしています。
プロである以上当然のことですが建築業者は、お客様以上に“理想の家”を探し求めています。答えなど存在しないことを実は承知しながら、常に“よい家”を追い続けています。私自身、この50年もの間、欠かさずに自問自答を続けてきました。
未だに、確固たる答えは見つかっていませんが、ここ数年、「今向いているこの方向が、一番理想に近づけるか」との思いを深めてもいます。それはあくまで、私の理想であり、人に押し付けるものでもありません。けれど私の考えに近い人には、「よい家」「理想的の住宅」と評価して頂けるものと確信してもいます。
まだまだ「これが結論!」とまではいかないまでも、手ごたえを感じていることとは――。
すなわち、理想の家とは、家族が円満に健康で幸せに安心・安全に暮らせる家であり、そこに住むことで幸せになれるなら、これ以上の理想はないということです。
家づくりは、お客様と業者との縁によってできあがるものです。どんな業者を選ぶかは、お客様次第あなた次第です。良縁に恵まれるには、いかに自分たちがどういう家を望んでいるのかを明確にできているかどうか、そしてそれに向かってしっかりと勉強しているかどうかにかかっています。
さあ、あなたが望む目的の家は、どのようなものですか?
それが成功する家創りの大きな決め手となります。
高性能にこだわり、健康・注文住宅を千葉県木更津市の仁・幸夢店は、高気密・高断熱・遮熱・計画換気性能+安心・安全な構造を最優先して、家族が円満に健康で幸せに安心・安全に暮らせる家を創り続けています。
施工エリアは千葉県、東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県他です。
これから土地探し、住宅、マンションの新築、リフォーム、リノベーションをご計画の方に、仁・幸夢店ではより詳しくお伝えするために対面、オンラインどちらでもご相談承ります。お気軽にお問い合わせください。
<筆者プロフィール>
長谷川仁龍
住まいのトータルコンサルタント。
仁・幸夢店株式会社代表取締役、(社)国際風水科学協会副理事長、(社)日本建築医学協会副理事長、NPO法人日本自然素材研究開発協議会理事。
シンガポール国立大学 LKY公共政策大学院地政学プログラム修了。
松永修岳大阿闍梨のもと、様々な加行を経て、伝法灌頂を授かる。
東京都吉祥寺にて前の歌舞伎座を手掛けた棟梁に大工として師事。
神社・仏閣・お茶室・一般住宅・RC造・鉄骨造・防音工事など、幅広く教えを乞う。
23歳で仁・幸夢店を設立、建築業を開始。
33歳の時余命を宣告され、真の健康住宅の必要性を感じる。
高性能・風水科学、建築医学、最先端の知識を活用し、住む人々が財・体・心の健康を整え、豊かな人生が歩める住まい創りのプロデュースを行う。
【主な著書】
『しあわせを育む風水健康と幸運を呼ぶ家づくりの秘訣』
『しあわせになれる200年健康エコエネルギーの家』
『家族が幸せになれるほんとうにいい家』
『100年長持ちするレンガ積みの家の秘密』
(以上、エール出版社)