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【高断熱高気密・平屋の家】躯体工事の流れ(工程)をご紹介します。
#施工現場

【高断熱高気密・平屋の家】躯体工事の流れ(工程)をご紹介します。

基礎も大事ですが、この土台敷きからはじまる、建物の骨組み部分など主要構造部をつくる躯体工事も大変重要な工程になります。
構造は、頑丈でなければなりません。
大地震や巨大台風、シロアリや湿気、火災から家族を守る重要なポイントです。
建築実績が豊富な千葉県木更津市の工務店が、くわしく解説します。

強い家をつくる構造の工程、技術もさることながら、素材となる木材の質も大切です。
まずは、構造に使用する木材について少しご説明いたします。

構造材に使用する木材

日本の家には、国産材が適しています。アメリカのように湿度がおよそ50%の環境で育った木と、日本の平均湿度85%で育った木では、性質は異なります。地場で育った木が、その土地の自然環境に適しているのは当然といえるでしょう。
昔から「1に乾燥、2に乾燥、3、4に乾燥、5に大工の腕」と謳われるほど、木材の乾燥は重要視されています。
含水率15%以下にまで乾燥させた「柱」は、縮みやねじれの問題をクリアし、構造材としての強度を保ちます。

「構造材に使用する木材の含水率」基準

 柱:含水率15%以下(SD15)
 梁や桁:含水率20%以下(SD20)

一般的には、含水率25%以下(SD25)の木材が多く、構造材としての強度・耐久性が十分に活かされていません。乾燥が不十分だと、木材の反りや曲がりの発生など収縮が大きく、狂いが現れます。

木材は十分に乾燥させることにより、建物の強度を高め長持ちとなります。
当社では木材の質にもこだわり、高強度・高耐久の木材を使用しています。

それでは、構造部の工事がどのような流れで行われるのか解説していきます。

土台敷き

まずは基礎の上に土台を設置する作業です。
コンクリート立ち上がりの基礎部分の上に通気層となる基礎パッキンを敷いていきます。次に基礎に埋め込んだアンカーボルトを利用して土台となる木材を緊結していきます。

基礎パッキンは換気機能があるだけでなく、基礎と土台の縁を切り、コンクリートの湿気を木材に上げない役割ももちます。 さらに大引きを組み、鋼製束で支持します。
この工程のなかで、シロアリ対策として木材に薬剤を散布して、防蟻処理も行います。

足場組み

基礎の外周りに足場を組み、これで建て方工事の準備が完了です。

建て方工事(上棟)

いよいよ建て方工事です。
主要構造部の組み立てになります。

まず組み立ての準備として、一つひとつの木材を番付の通りに組み上げられる場所に配置していきます。
一つひとつの木材には「いろはにほへと・・・」「1,2,3,4,5・・・」を組み合わせた番付が印字されていて、納まるべきところに組まれていきます。


組み上げは、まず土台の木材に柱を立ち上げ、その後、梁、桁をかけていきます。

プレカットされた木材は、クレーン車で次々と吊り上げて運び込まれ、職人さんの連携で見事に組み上がっていきます。

梁を組んだら、「下げふり」という道具を使い垂直を確認します。垂直が取れていたら「仮筋」で家のゆがみが出ないように固定します。

組まれた柱、梁や桁の接合には、羽子板ボルトを取り付け固定していきます。

屋根部分は、1階部分の桁や梁に小屋束を立て、その後、母屋、棟木、垂木を組んでいきます。
屋根の一番高いところに棟木が取り付けられたら、文字通り「上棟」(棟上げ)となります。

必要な箇所に筋交い(筋違)を入れることで、水平方向にかかる力への強度を高め、耐震・耐風補強になります。

組まれた木材の接合部各所に、各種金物を使用し接合します。
かすがい、タルキック、フラットプレート、L型接合金物、筋交いプレートなどを適所で使用します。
金物がしっかり接合されることで、木造住宅は補強され、地震や台風に耐える強い家を実現します。

窓を取り付ける部分には、まぐさ、窓台、間柱の施工をして、後にサッシ取り付けとなります。

外気と接する梁を緊結した金物部分に、発泡ウレタンを施工します。この施工によって、金物の結露の防止や、外部熱を内部に通すヒートブリッジを防ぐことができます。

それぞれ細かい部分の施工や、屋根の工事も続いていきますが、おおよその骨組みが完成したかたちになります。

屋根下地工事

屋根の骨組みが完了したら、野地板を貼っていきます。
最近では構造用合板で施工するケースも多いですが、当社では無垢の野地板を使用します。

屋根は夏場、非常に高温になり、蒸れやすい部分なので、腐りにくい無垢板がより適した材料になります。

野地板を貼ったら、次はアスファルトルーフィングの施工です。
アスファルトルーフィングは、アスファルトを主材として板紙に染み込ませた防水シートで、雨から家を守ります。
雨漏りの多くは、このルーフィングの破れが原因であることが多く、目に見えないため重視されない傾向にありますが、大切な部分です。
当社では一般的なアスファルトルーフィングより高品質な「改質アスファルトルーフィング」を推奨しています。これはゴムなどを混入させた弾力性のあるもので耐久性の高い資材です。

貼り込みは重ね合わせを十分にとり、上下100mm、左右200mm以上の重ねを確保します。
棟は250mm以上重ね合わせが必要なので、1枚そのまま被せていきます。
ルーフィングを貼ったら、屋根材を敷き込む準備が完了です。

上棟してすぐに屋根工事を行うことで、構造内部や資材を雨で濡らさないようにします。
木材は多少濡れてもすぐに吸収することはありませんが、濡らさないにこしたことはないので、なるべく屋根の施工は進めておきます。

耐力壁工事

一般的な在来工法にこの面材を取り付ける工程はありません。
しかし、当社では「より強い家」を実現するため、この工程を取り入れています。

在来軸組工法は、土台、柱、梁、筋交いで家の耐力をとります。
壁式(2×4)工法は筋交いがなく、合板などの面材で耐力をとります。
在来軸組工法は、柱や梁といった軸を組み、建物の荷重を「点と線」で支えるため、部材に荷重が掛かり、変形量が大きくなりますが、壁式(2×4)工法を組み合わせることで、壁=「面」で支えることができるようになり、優れた強度になります。

当社では、この伝統の在来軸組工法と、2×4工法の強さ、それぞれのいいところを組み合わせたハイブリッドな工法で施工しています。両方を組み合わせることで災害に強い耐久性の高い構造躯体を実現します。

ここで使用する面材「ダイライト」は、高強度で地震や台風に強いほかにも、耐火性に優れている点や、透湿性がよく結露しにくいことから耐腐食性にも優れています。
まさに災害に強く、長持ちする家にはピッタリな建材といえます。

屋根が覆われ、外部を囲う工事が終われば雨に濡れる心配がなくなり、一安心です。
雨に左右されることなく施工を進めることができます。

まとめ

地震や台風など、もしもに備えて安心な家をつくるうえで、構造はとても重要な部分になります。
今回ご紹介した主要構造部は完成したら見えない部分です。
構造部は建物の強度や耐久性に直接的に関係してくる工程であり、目に見えない部分だからこそ、仁・幸夢店はこだわった施工をいたします。

十分に乾燥させた木材を使い、木造在来軸組工法と壁式(2×4)工法をあわせて「点・線・面」で、頑丈で強く、長持ちするハイブリッドな躯体を建築します。

家族の幸せを守れるものは家であり、幸せを育むのも家であると考えて、創業より48年、家も住む人も健康になる住まい創りを続けてきました。木更津だけでなく千葉県全域、東京近郊のお客様で累計1700棟以上施工させていただいております。

耐震対策など気になる点、家づくりの工程について詳しくお知りになりたい方、また千葉県、東京都、東京近郊神奈川、埼玉、茨城県で新築を検討されている方は、当社「仁・幸夢店」までお気軽にご相談ください。
ご自宅からケータイやパソコン、タブレットを使って、ZOOMなどオンラインサービスで、ご相談を承ることも可能です。短時間からお気軽にご相談いただけます。