雨続きでのびのびになってしまいましたが、先日上棟しました。
1Fの柱を建てるところからスタートです。
番付と呼ばれる『いろはにほへとちりぬるを・・・』と数字の『1,2,3,4,5・・・・』を組み合わせたものを目印に梁を組む場所に配っていきます。
建築には段取り8分という格言があります。すぐに組み立て作業を行うより、組み立ての準備として、まず梁を配って組み立ての準備をしたほうが効率がいいです。
梁を組み立てたら『下げふり』という道具を使って垂直を見ます。垂直を確認したら『仮筋』で家のゆがみが出ないように仮に固定します。写真の奥にいる大工さんが作業しているのがその作業です。
梁の継手は仕口という組み立てするのに必要な加工がされています。継手は弱くなる部分でもあるので釘3本で固定する事と平金物という金物で補強します。写真は片面しか見えませんが、平金物を両面に取り付けて補強します。
梁組した上に24mmの合板を施工します。釘は150mm間隔でしっかり打ち付けます。この合板と釘のピッチで2階床の水平剛性を保つために、釘の種類と釘の間隔は重要です。しっかりチェックしてます。その後同じように2階の小屋梁と小屋組みを行います。通常上棟というと棟という屋根の頂上の木を上げたら作業終了ですが、なるべく雨にぬらさない為に大工さんには作業を続けてもらいます。
『垂木』という屋根の形を作る木をくみ上げ、垂木ネジで固定していきます。
そのあと『野地板』という杉の無垢板を貼っていきます。一般的に野地板は合板で施工していることが多いですが、一番蒸れるところなので、無垢板を使用しています。
ここで夕方になってしまいましたので作業終了です。不安定な天気が続いていますので、養生をしてもらいます。野地板迄貼ってあるのでブルーシートをかけて養生します。
お施主様も『朝見たときから一気にここまでいくんですね』とびっくりされていました。上棟は一つの節目でもありますがまだまだ作業が続きますので事故が無いように精一杯進めていきたいと思います。