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「冬を楽しむ」暮らしに、ピッタリな薪ストーブのある家。
「いつかは我が家にも」と考えている方もいらっしゃるでしょう。 また、馴染みのない方も多くいらっしゃると思いますので、 薪ストーブの魅力と薪ストーブのデメリット、留意点について、千葉県木更津市の工務店がくわしく解説します。
薪ストーブの魅力
1.体にやさしい遠赤外線の暖かさ
薪ストーブは、ポカポカと太陽の日光浴をしているような心地よい暖かさで包んでくれます。
他の暖房器具との暖かさの違いは? どこが違うのでしょうか。 まず、熱の伝わり方には3つの種類があります。
1.伝導熱
直接触れて伝わる熱のことで、湯たんぽやカイロです。
2.対流熱
風、空気で伝わる熱のことで、わかりやすいのはエアコンです。 エアコンは温風を対流させて空間を暖めます。
3.輻射熱
赤外線で伝わる熱のことで、太陽や薪ストーブです。 太陽から地球へは、つねに多くの光が届いており、波長によって私たちが目で見ることのできる可視光線の他、それよりも波長の長い赤外線、短い紫外線などがあります。また、赤外線は電磁波で、電磁波は、波長の長いものから電波・赤外線・可視光線・紫外線に分類されています。赤外線と言えば、一般的に知られているのは遠赤外線ですが、波長の種類によって分けられているようですが、分類は国際的な基準や業界で異なっているため、ここでのご紹介は、遠赤外線とします。
遠赤外線は、放射された対象に分子振動をおこすことにより自ら発熱させる力を持ちます。温度が高いほど放出量も大きくなります。太陽の表面は約6000℃。薪ストーブは約250℃。特に炭素(薪・木炭)が高温になっているときは遠赤外線が大量に放出されています。鋳物にも炭素が混ざっているので、薪ストーブを暖めると大量の遠赤外線が出て暖かくなります。 遠赤外線効果により血液の循環が活性化し新陳代謝が高まり、自律神経の機能を調節する効果もあると言われています。
布団を太陽光に当て天日干しをすると布団はポカポカに暖かくなります。 薪ストーブによる輻射熱は、天井や壁、床に蓄熱され、時間をかけて放熱されます。その熱が空気を暖め、部屋全体がポカポカになるという仕組みです。 そして、断熱性、気密性に優れた建物なら、より高い暖房性能となります。 家全体を心地よい暖かさで包んでくれ、体も心も温まります。
2.炎に癒し効果、1/fゆらぎ
炎のゆらめき「1/fゆらぎ」
人間は五感を通して外界から1/fゆらぎを感知すると生体リズムと共鳴し自律神経が整えられ精神が安定し活力がわくと考えられています。
また自然界の1/fゆらぎ音を聞くと脳内がα波の状態になり人間の生体リラクゼーション効果をもたらすと発表されています。 小川のせせらぎや木々のそよぐ音、小鳥のさえずり、心臓の鼓動も同じリズムを刻みます。 自然の中にある規則的なようでそうでもないゆらぎ、規則的なものと不規則なものが調和した「1/fゆらぎ」の中にいると無意識のうちに癒されていきます。
ぼんやりと炎を見ていることで、心が落ち着き、1日の疲れも癒されることでしょう。
木の種類によって異なる炎や木の香りも楽しめます。
3.料理が楽しめる
機種にもよりますが、調理器具としても使えるのが薪ストーブ。 天板でコトコト煮物を煮たり、炉内でピザを焼いたりと薪ストーブクッキングは家族みんなで楽しめます。なにより、寒い冬、赤々と燃える炎を眺めながらの団欒はこのうえない魅力です。
4.停電時に役立つ
停電時にも暖房や調理の熱源、お部屋の灯りとして活躍できる薪ストーブ。 災害時の備え器具としても安心です。
東日本大震災のとき、薪ストーブを設置されていたお客様から、薪ストーブの火が闇を照らし、体を温め、また薪ストーブで煮炊きをしてお腹を満たすことで、心を落ち着かせてくれました。 薪ストーブのある高断熱・高気密の家にして本当によかったと喜びの声をいただきました。
5.環境にやさしい「カーボンニュートラル」
薪ストーブはカーボンニュートラルな暖房として地球温暖化防止の一端を担っています。
電気や化石燃料を使わない薪ストーブは、二酸化炭素は出ますが、 木は大気中から二酸化炭素を吸収して成長するので、木を燃やしても新たに二酸化炭素を排出することにはなりませんので、環境にやさしいエネルギーです。また、木を植え森を創り、伐り出した端材を薪にすれば、循環型のエネルギーの消費が可能になります。
私たちの世代はもちろん、未来を担う子供たちの環境を守ることにもつながります。
薪ストーブのデメリットと留意点
1.薪の調達や薪割りが必要
ご自身で、冬用の薪を用意する場合は、かなりの重労働です。 薪になる原木を調達するところから、チェンソーなどで適度な長さに切る作業、薪割りの作業などがあり、とても手間はかかります。 手間が大変という方は、費用はかかりますが、購入もできます。
2.薪置き場が必要
薪を収納しておくスペースが必要です。 薪は使う前に乾燥させないと燃えないため、薪置き場は雨がしのげて1シーズン分の薪が置けるだけの広さが必要です。
3.灰や煙突のメンテナンスが必要
炉の中の灰を定期的に掻き出す必要があります。 灰は庭や畑の土に混ぜて肥料として再利用するとよいでしょう。 煙突のメンテナンスは年1回はワイヤーブラシなどを使って煤を落とす作業が必要です。 安全に使用するために、煙突掃除は欠かせないメンテナンスです。 ご家族の安心のためにも、プロのメンテナンスをお勧めします。
4.煙突の煙が近所に影響する場合がある
住宅密集地では風向きや煙突の位置によっては薪ストーブの煙を気にされる方もいらっしゃいます。 広めの敷地面積が確保しやすい郊外向きと言えるでしょう。
5.導入計画や設置の際の留意点
高断熱・高気密住宅で薪ストーブを設置する場合は、高断熱・高気密に対応した薪ストーブ(外気導入タイプ)が必須です。 また、家全体を効率よく暖めるためには、熱が室内を移動し対流する設計や高断熱・高気密の施工をお勧めします。 プランニングの段階から薪ストーブの置く位置を決め、間取りを考え設計し、 施工に入りましょう。 吹き抜けなどの天井高がある空間は、二階にも暖かさを届けやすくなります。 薪ストーブの背面の壁や床を耐熱煉瓦や耐熱壁にする必要があります。 煉瓦にすれば見た目の美しさはもちろん蓄熱性にも優れています。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 薪ストーブの魅力で、冬を楽しむことが想像できましたでしょうか?
高断熱・高気密の薪ストーブのある家は、ほぼ均等に効率よく全館を暖めやすくなり、暖まった室温が長時間にわたり持続しますので、薪の消費量も少なくてすみます。 薪ストーブの炎と柔らかな暖かさは、暮らしの潤いとなり、癒しを与えてくれます。
温暖な千葉県、東京都、神奈川県であっても、暖かい家の高い性能をもつ家づくりをかれこれ30年以上に渡り実現してきた工務店です。 また、建築医学に基づく理想の健康住宅を追求した家づくりをおこなっています。
家族の幸せを守れるものは家であり、幸せを育むのも家であると考えて、創業より48年、家も住む人も健康になる住まい創りを続けてきました。
木更津だけでなく千葉県全域、東京都、東京近郊神奈川、埼玉、茨城県のお客様で累計1700棟以上施工させていただいております。今では、お孫様の新居を建築することも増え3代続いてのお付き合いをさせていただいております。
電気を使わず、料理も楽しめる薪ストーブのある家を検討されている方は、 薪ストーブのある家の施工実績がある当社「仁・幸夢店」までご相談ください。
これから土地の購入、住宅、マンションの新築、リフォーム、リノベーションをご計画の方に、仁・幸夢店ではより詳しくお伝えするために対面、オンラインどちらでもご相談承ります。お気軽にお問い合わせください。