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家と健康〜光の重要性〜
#健康住宅

家と健康〜光の重要性〜

明るい自然光がたっぷり降り注ぐ家は、気持ちがいいだけでなく、実際に健康にも効果があります。
住環境において、光はとても重要な要素です。
暮らしのなかでの光の重要性について、一級建築士がくわしく解説します。

日光と健康

人間は太陽の恵みを受けて暮らしています。
人間にとって必須栄養素の一つであるビタミンDは、太陽の光を浴びることで生成されることはよく知られており、ビタミンDが不足するとくる病(骨軟化症)になることが判っています。
つまり、適度に日光を浴びずにいると病気になってしまうのです。

紀元前の古代エジプトでは、既に太陽療法が行われていたと言われています。
ヨーロッパでは20世紀前半から1930年代にかけて、太陽光を利用した治療が一般的に行われていました。
ギリシアの太陽神ヘリオスにちなんで、「へリオセラピー(太陽療法)」と呼ばれています。

太陽による治癒作用がある病気としてよく知られているのが結核です。
それ以外には大腸炎、貧血症、痛風、膀胱炎、動脈硬化、慢性関節リュウマチ、湿疹、にきび、座骨神経痛、喘息、腎臓病、やけどなどがあげられます。
1930年代中頃までは、日光浴と紫外線治療が感染症の病気に最も有効な治療だと認識されていたのです。

イギリスの看護師、F・ナイチンゲールは、日光が健康に重要であるとして、病室に日光を入れるよう主張しました。

光が人体に及ぼす影響

人間は思っているよりもずっと光に敏感です。
自然光も照明の光も、体内時計をリセットする力があります。
毎日当たる太陽光や照明の光を考慮することで、心地良い睡眠や心身の健康をキープしたり、生産性や創造性が向上できる可能性があるのです。

・光の入る部屋は、モチベーションが上がり、やる気になる。
・光の入らない暗い部屋は、暗い気持ちにさせ、怒りや恐怖心が強くなり、うつ病や引きこもりになりやすくなります。

室内照明が白色蛍光灯ばかりの家は集中力を失う

部屋全体が白色蛍光灯で明るすぎる住空間では、心のゆとりを失っていきます。集中力も失われてしまいます。
顔色も悪く見え、不眠症になりやすい傾向にあります。
そんな状態では、金運も逃げ出しお金に困るようになることも。
白色蛍光灯は明るいのですが、光の刺激によってメラトニンの分泌を悪くして、眠りのリズムを乱し、心と身体の調子を乱してしまいます。

薄暗い部屋で暮らすとワケあり人間になってしまう

周囲を高い建物に囲まれて、まったく日の入らない家やマンションを時折見かけますが、こうした住居は極力避けたほうがよいでしょう。
暗い家は心を暗い気持ちにさせます。

家の中が常に薄暗いと心も暗くなり、活力、気力が上がらずドーパンミンやセロトニンが出にくくなります。
必然的に、モチベーションを下げてしまい暗い人生になります。
ドーパミンが分泌しにくい家だと、住む人から楽しさを奪います。
さらにはノルエピネフリンという脳内物質が出て、不安が増していきます。

鬱病や不登校、DVの人、すぐキレる人などは、暗い気持ちや不安になる住環境で暮らしていることが多く、日々楽しいと感じられる住環境に変えれば、人生は明るくなると考えられます。

寝室に日光が入らないと睡眠障害になる

脳は、主に目を通して光を受け取り、その光は視交叉上核と呼ばれる脳細胞群へ伝達されますが、これらの脳細胞群が体内時計を司るとされています。
つまり、視交叉上核が自然の周期で規則正しく光と暗闇を採り込まないと、体内時計に狂いが生じ、睡眠障害につながるのです。また、ドーパミン、セロトニンが増えないため、うつ病や引きこもりになりやすくなります。

朝は太陽光を浴び、夜は寝るという規則正しい生活をすることで、セロトニンとメラトニンが正しく分泌され、成長ホルモンの分泌も促進されます。
さらにメラトニンの分泌を促すためには、まず、夜間は明るい光を浴びないようにすることです。これは、メラトニンが明るい光によって分泌が阻害されてしまうためです。

小さい子供は、頭蓋骨からも光を感じてしまうこともあるため、眠っているからといって明るい場所に連れて行くのは注意が必要です。
光を浴びると脳は活性化され、体内時計にも影響します。入眠の際には、光を遮断する必要があり、暗い環境で眠ることはメラトニンの分泌も促進します。

自然光も照明の光も、体内時計をリセットする力がある

周りに光が全くない環境(たとえば、極地の冬や地下の洞窟など)で、体内時計は、時間を知る手がかりがなければ、毎日24時間を約15~30分ずつオーバーしていくといわれています。

なお、このズレ方には個人差があり、逆に24時間より短くなる方もいます。
このズレをリセットして、毎日同じ時間帯の生活ができるようにするのに最も効果的なのが「光」です。

朝に光を浴びると、起床後14~16時間後に睡眠を促進するホルモン「メラトニン」が産生され、「今が眠りに最適な時間です」と体に伝えます。
通常、メラトニンが産生されるのは夜中の暗い時間に限られ、このときにスムーズな寝つきが得やすくなります。

リセットの力がある光は、自然光だけではありません。
目覚めて1~2時間の間に受ける強くて明るい光ならどんなものでも影響があり、室内の照明も含まれます。光はリズムをリセットするだけでなく、朝の目覚めをよい状態にします。

目覚まし時計で起きるのは、人体にとって知らず知らずのうちに心身に負担がかかります。
徐々に明るくなる光で目覚めると、「コルチゾール」の濃度が上昇して、よりスムーズに自然に活動態勢に入れるのです。
夜明けを再現した人工光を浴びると、幸福感、気分の良よさ、認知能力といった主観的要素が改善するといわれています。

オランダのフローニンゲン大学が実施したテストでは、光を浴びて目が覚めると、主観的な眠気が少なくなり、末端の皮膚温度が下がることがわかりました。手足が冷えると覚醒状態が強まることが報告されています。
光を浴びて目覚めることで、スッキリと目覚めることができると考えられます。

日中に浴びる光の量が多いと、よりよい眠りになる

日中に光を浴びる量が十分でないと、睡眠が乱れることがあります。
2008年にフィリップスとイギリスのサリー大学が実施した、職場の照明に関する共同テストにより、日中はブルーが入った強い白色光が有益なことが判明しました。

光を日中に浴びた多くの人が、目覚めがよいと評価し、疲れも取れていて睡眠の質が向上したと報告されています。
日中に多く光を浴びると夜間のメラトニン分泌が増え、よい睡眠に近づくことができます。

反対に、夜に明るい光を浴びると夜間のメラトニンの分泌が抑制され、眠りにつくのが難しくなり、翌朝の目覚めにも影響します。
夕方以降は暖色系の明かりでリラックスして、就寝前の1~2時間は明るい光(特にパソコンやスマホなどのブルーライト)を浴びないようにする。寝る時は寝室を十分に暗くすることです。

光・照明

人間が健康に過ごすためには、家の中に閉じこもっているよりも外に出て日の光を浴びることが大切です。

1973年、ジョン・オット博士はさまざまな蛍光灯のもとで飼育されたマウスの寿命と、自然光のもとで飼育されたマウスの寿命とを比較測定しました。
そのマウスの平均寿命の結果は、ピンク色の蛍光灯で7.5ヵ月、デイライトホワイト蛍光灯で8.2ヵ月だったのに比べ、自然光(フルスペクトルの光)のもとで飼育されたマウスは、はるかに健康であり、平均して16.1ヵ月も生存しました。

また、別の実験では、自然光と蛍光灯では子供の集中力が違ってくることが証明されています。
とある学校の教室で、蛍光灯とフルスペクトル照明(太陽光に近い照明)とで比較したところ、蛍光灯の中で教育された生徒は疲労感や注意力散漫な傾向にあったのに対し、フルスペクトル照明に変えたところ成績ばかりでなく問題児が障害を克服するなど劇的な変化が起きたことも報告されています。
この実験で特筆すべきことは、盲目の生徒であっても同様の結果が出たことです

人間は、目で物を見るだけでなく、皮膚も光と色を見つめているのです。
とある実験では、被験者に着衣のまま目隠ししてもらい右背後から光を照射すると、光の照射する右方向へ姿勢が傾くという結果が出ました。
皮膚呼吸があるように、皮膚が光を感じている(見ている)証拠です。

光の恩恵

太陽は傷ついた細胞を癒やしてくれます。
細胞内には「光回復酵素」という酵素が存在しており、DNAの損傷箇所に取り付いて修復作用を発揮することが知られています。

光回復酵素が働くためのエネルギーは「太陽光線」です。
光に含まれる特別な波長400nm(ナノメートル)を中心とする帯域(視覚的には紫色に見える)の光が、DNAを修復させるパワーとなっています。

光回復酵素を生み出す遺伝子が人間にも備わっています。
現代医学の父とされるヒポクラテスは、健康に導くカギは「光」だとし、古代ギリシャで大規模な日光療法の保養所を運営していました。

すべての生物が光の恩恵を受けていることは古くから知られています。
植物細胞も人間細胞も、さまざまな色素が光を受容してエネルギーを作り出すしくみはほぼ同じです。
植物が光で生きているのと同様に、人間の体も光を必要としているといえます。

太陽光には、さまざまな波長が含まれており、それぞれが生命体に異なる作用を及ぼしています。
紫外線はビタミンDの生産、400nmは光回復、450nmは血中ビリルビンの分解、500nm・660nmはエネルギーの生産、590nmは細胞自食の促進、850nmは自立神経のバランス作用・ヒアルロン酸の生産などです。

日差しを取り入れる工夫

太陽光がたっぷりと降り注ぐ日当たり良好な間取りは、誰しもが望むものです。
日当たりの悪い、昼間でも照明が必要な家のつくりでは、欠陥があると言っても過言ではないほどです。
建築基準法でも開口部面積は定められていますが、にもかかわらず日当たりの悪い家は存在します。
周辺の建物との関係や背後に擁壁や山を抱えるなど環境の問題などもあるのでしょう。
けれども、窓の高さや位置を工夫するとか、天窓を用いるなど日差しを確保する手法はいくらでもあります。
ただし、いずれの場合も開口部は、暑さ寒さを呼び込む弱点ともなりますので、気密性・断熱性能の高い家でなくてはなりません。
開口部面積ばかり大きくして、窓が結露したり、日差しが強すぎて暑すぎたりするようでは、健康住宅として失格です。
適度に日差しが入り、足りない部分を照明で補うことです。
その照明にも、ケースバイケースで合う照明、合わない照明があることを知っておいてください。

◯集中する光…太陽の真下にいるような強くて明るい青白い光で、仕事や勉強など作業を集中して行う時間帯に最適です。

◯やる気を出す光…白っぽい自然な光で、体を動かして活動するときにいちばんふさわしい明るさです。

◯本を読む光…電球色に近いオレンジがかった光で、目が疲れにくく本を読むときにぴったりの光です。

◯くつろぐ光…夕焼け色の光で疲れをとるためのモードです。ゆったり食事を楽しんだり、ソファで横になりリラックスするときに最適です。

まとめ

現代人は、移動中や課外活動以外をほぼ屋内で過ごすことが多く、その大半が自宅にいます。外に出ることが多い仕事やアスリートでもない限り、この生活環境を変えることは難しいでしょう。
しかし、人間が考えている以上に、自然光(フルスペクトルの光)を浴びることは心身の健康と関係性が深いのです。

こうした科学的な見地から、なるべく住宅の中に自然光が差し込むように土地の選定からスタートしましょう。
できる限り多くの自然光を受けられるように土地を選び、家の向きや窓の配置を考え、自然な光とともにある暮らしが家族を守る家となります。

施工エリアは千葉県、東京都、神奈川県、埼玉県、茨木県他です。
これから土地の購入、住宅、マンションの新築、リフォーム、リノベーションをご計画の方に、仁・幸夢店ではより詳しくお伝えするために対面、オンラインどちらでもご相談承ります。お気軽にお問い合わせください。

 

<筆者プロフィール>

仁・幸夢店株式会社取締役 長谷川 聡龍

長谷川 聡龍

仁・幸夢店株式会社 取締役
一級建築士・二級施工管理技士・気密測定士・電磁波測定士・風水カウンセラー・四柱推命士・ビジネス姓名判断士・ハウスインスペクター

多くの方は一生の三分の二は自宅で過ごします。その家が心地よく快適で、家族を育み円満に健康に暮らせたらどんなに幸せでしょうか。家は家族の命を安心・安全に守る究極の器です。住まう方のお役に立つように高性能・風水・建築医学を取り入れた「いい家」を設計・施工しております。