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「カビ」は住まいや健康の大敵 〜湿気・カビ対策〜
#健康住宅

「カビ」は住まいや健康の大敵 〜湿気・カビ対策〜

梅雨の時期になると気になるのが、湿気やカビです。
ジメジメとした不快感だけでなく、カビは、家や身体にも悪影響を与えてしまいます。
そんな気になる湿気やカビが発生しやすい条件、家や身体に与える悪影響、家の湿気やカビ対策について、千葉県木更津市の工務店がくわしくご紹介します。
湿気やカビの対策をして、梅雨も快適に住める家づくりにぜひお役立てください。

カビが生える4つの条件

1.湿度70%以上
2.温度20℃以上
3.カビの餌となる養分があること
 ダニの死骸、ふけ、食べ物、ほこりなどの汚れ等
4.カビが根を張る環境(アンカー)があること
 光が入らずジメジメして、空気が流れていないところ

カビが発生しやすい家とは?

カビは一年中発生しますが、特に6月から9月頃はカビに悩まされる時期といえるでしょう。高温多湿で掃除が不十分な環境になるとカビは繁殖しやすくなります。

・出窓の結露により出窓天板にクロカビが発生。
・結露による湿気でも、柱や壁や押入れの中にカビが生えてしまいます。
・外見上は何も異常がないように見えても、壁のビニールクロスを剥がしてみるとビッシリとカビが生えていることもあります。
・房総半島を襲った台風によって屋根瓦を飛ばされ、雨漏りした家では、 1日で家中カビだらけになってしまいました。

窓際や押入れなどはカビが増殖しやすいポイントです。窓や壁にたまった結露からカビが発生しやすくなるので注意が必要です。
また防カビ剤の使用は人体によくない影響を及ぼすので、対策を考える必要があります。

ヴェイパードライブ(空気中の水分の動き)

以下、松永修岳「環境が脳をつくり、脳が免疫をかえる。」(一光社)より一部抜粋

ヴェイパードライブという言葉が英語にはあります。「ヴェイパー」は「空気中の水分」という意味です。「ドライブ」は「その動き」を意味します。
空気中の水分は必ず物理的に2つのルールに従って動きます。一つは、空気中の水分は、湿度の高いところから湿度の低いところに移動しようとします。もう一つは、空気中の水分は、温度の高いところから温度の低いところに移動しようとするのです。
空気中の水分は必ず移動します。ずっとひとつの場所に空気中の水分は留まっていません。どんなにぶつかっても進み続けるのです。
レンガは空気中の水分を通します。いくら時間がかかっても水分はレンガを通り抜けていきます。そしてレンガを通り抜けて木に当たります。木も水分を通します。通さないものにぶつかるまで、この水分は凄い勢いで「より湿度の低いところ、より温度の低いところ」へと進んでいこうとし続けるのです。

では水分が通れないものとはどういうものでしょうか。
単純に言うとプラスチックです。ビニールクロスはプラスチックで出来ています。だから水分はビニールクロスや接着剤を使用した壁材のところで行き止まりになってしまいます。それゆえビニールクロスや接着剤を使用した壁材を剥がしたところにカビが発生するのです。

あなたが最近、壁紙を貼った部屋にずっといたとしたら、あなたは有毒な臭いに曝されている恐れがあります。その臭いは、揮発性化合物VOCとして知られるホルムアルデヒド、ザイレン、トルエンといった化学物質やガスから発生しています。
それは、肺や腎臓損傷、がんと同様に、吐き気、めまい、目の炎症、呼吸障害のような健康上の問題を引き起こしうるのです。特に免疫システムが弱っている方や化学物質過敏症の方たち、ぜんそく患者、幼い子供たちや高齢者は影響されやすいのです。

呼吸しない塗料や壁紙によって壁を覆うことは、あなた方が考える以上に室内の空気質を害するのです。私たちはそんなことも知らずに、ほとんどの場合安全なものよりむしろ見栄えのいいものを買っています。

建築業界やデザイン業界では、「PVCが危険であるかどうか」について論議が過熱しています。環境庁によれば、PVCは、ヨーロッパのいくつかの地域で禁止されるほど有毒であり、人体に対して発ガン性物質となりえます。環境保護組織グリーンピースは「それは、すべての合成樹脂の中で最も危険で、その製造は塩素を生み出す点において他のいかなる材料とも比べるものがないほどの悪影響を及ぼす」と言います。

塩素は、環境を脅かす何千という化学物質の中のひとつです。それは、命取りとなるPCBの「C」を規定します。そしてそれは、オゾンを破壊するクロロフルオロカーボンの「クロロ」の源です。さらにまた、PVCはその製造中や処分中に燃やされると、ダイオキシンのような有毒な副産物を放出します。「ダイオキシンは、今までに作られた化学物質の中でも最も生命に脅威を与えるものである」と多くの科学者は考えています。

「過度の湿気が他の多くの問題の原因となる」と彼は言う。それはゴキブリの来襲を促したり、カビの成長を助長する。カビは、胞子が風で運ばれ、衣類やペットにくっついて家庭に侵入する。菌類は水漏れや結露がある場所を足がかりに増殖する。

強力なカビは人を死に至らしめる。数年前に起きたクリーブランドでの9人の幼児の死は、真菌(stachybotrys atra)の仕業だと考えられている。それは、また、アレルギー疾患や免疫系疾病を患っている方々の症状を悪化させたり、肺疾患を起こす。
ヴェイパーバリア(空気中の水分を遮るもの)であるビニールクロスが結露を作り、カビが繁殖する原因になるのです。

出典:松永修岳「環境が脳をつくり、脳が免疫をかえる。」(一光社)

カビ対策の重要性と住宅内の空気室の浄化

住まいのカビ対策

近年、住宅に対して「健康」というキーワードが注目を受けていますが、資材や建材に自然素材を用いるだけでは健康住宅とはいえません。
湿度の高い日本において、結露やカビを抑える技術こそ健康住宅の基礎をなします。
健康を害さないためにも、普段からこまめに掃除と換気をして、きれいな空気環境にすることが大切です。調湿機能の高い断熱材と仕上げ材を使い、断熱等性能等級6、7(HEAT20/G2、G3)以上の高断熱にして、高気密にして計画換気をすることです。

1. 計画換気で家中の空気が流れるように隙間をできるだけ少なくする必要があります。 家の隙間が多いと、計画的に換気はできないので、隙間相当面積はできる限り小さいほうが良いのですが、最低1㎠/㎡以下であることが望ましいです。

2. 日本の夏の湿度は平均85%以上、外の湿気を家の中にいれないように家の気密性能を高めなければなりません。
そのための対策は…
 ①外部に面した床、壁、天井又は屋根の隙間をなくす。
 ②サッシの気密性を高める、数値で表示されている。

3. 外部と室内の温度差、室内の各部屋の温度差は、結露がおきてカビの発生する原因になります。結露の対策として、断熱性能を高くしなければなりません。高断熱とは、外側に接した床、壁、天井又は屋根に隙間なく断熱材を入れることです。
断熱材には種類があり、それぞれの性質がありますが、調湿機能の高い断熱材がお勧めです。結露を抑えるのには断熱等性能等級6(HEAT20/G2)レベル以上の性能が必要です。

4. 室内の素材については、調湿機能の高い木材、塗壁材、和紙などの自然素材がよいでしょう。

5. 押入れや物入は、空気が滞りやすいので、すのこなどを使い空間をつくるとよいでしょう。

カビ対策には、断熱、気密、計画換気の三位一体の家づくりが必要。

詳しくは、“高断熱・高気密住宅とは?断熱性能や見るべきポイントを徹底解説”をご覧ください。

アメリカで最も多く使われている断熱材、セルローズファイバーは、天然木質繊維を原料としており、万が一火災になったとしても、表面が炭化するだけで2300℃まで燃焼しない、防災も含んだ資材です。

何より調湿機能に優れ、家の中の湿度を自然に調整してくれるため、家の断熱や気密の性能とあわせて結露を抑えるための実現に重要な役割を果たします。

カビは放っておくと健康被害の原因に

カビは私たちの身近にいる存在で、必要なカビもいれば、命にかかわる危険なカビもいます。カビを吸い続けると、その方が持っている許容量を超えた段階でアレルギーを発症します。
カビは放っておくとどんどん増殖し、ダニの餌になるのでダニを増やす原因となります。
健康を害さないためにも、普段からこまめに掃除と計画換気をして、きれいな空気環境にするように心がけましょう

カビが原因の病気と健康被害

室内の空気1m³中には、いつも数百から数千個のカビの胞子が浮遊しています。知らない間に吸いこんでしまい、感染症やアレルギーを引き起こす原因になります。特に、気をつけないといけないのは抵抗力の弱い小さな子供や高齢者、疲労や病気などで抵抗力が落ちている場合は要注意です。

体力や免疫力が落ちている方は、カビによって病気が引き起こされる可能性が高まります。

カビを吸い込むと過敏性肺炎を引き起こす可能性があり、屋内のどこにでも生えるクロカビは、アトピー・アレルギー・喘息などの原因になると考えられます。カビが原因となって起こる皮膚病では、よく知られるものに 水虫、カンジダ症、シラクモ、タムシがあります。住宅内のマットに棲息する菌が原因となります。
湿度の高い家は、カビが発生し、それを餌とするダニは、ひと夏で300倍以上に繁殖してしまいます。アレルギー物質のワースト1位は「ダニ」です。家の中のダニやその糞、死骸が原因の大半を占めています。

私たちの皮膚に存在する常在菌も、カビ菌の一種で、身体を綺麗にし過ぎて必要以上に殺菌してしまったり抗生剤を使い過ぎたりすると、本来必要なカビ菌まで殺してしまいます。
そして、悪玉のカビ菌が繁殖し、病気の原因になったりします。また、カビを吸い続けて良いことがないのも事実です。
カビが引き起こす病気には、「感染症」・「アレルギー」・「カビ中毒」などあります。

カビが引き起こす感染症

気管支肺アスペルギルス症

カビを大量に吸いこむと、肺からカビが入って、肺にカビが生えてしまいます。
それが気管支肺アスペルギルス症で、咳や発熱、呼吸困難などが起こります。
発生源は布団やカーペット、エアコン内部などです。

クリプトコッカス症

クリプトコッカス菌は土壌中に広く分布しているカビの一種。鳩の糞に含まれている成分を栄養にして土壌中に増殖しています。乾いた糞とともに舞い上がった粉じんを人が吸い込むと、肺の中に菌が取り込まれます。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の患者さんやお年寄りなど免疫力の弱った方は簡単に感染します。咳や胸痛、呼吸困難を訴え髄膜に感染して髄膜炎を起こした時は、頭痛や錯乱などの症状が出る場合があります。

癜風(でんぷう)

癜風菌は皮膚の常在菌で、身体に普通にいる菌。マラセチアという真菌が原因で発症する皮膚の病気で、背中や胸に茶色や白のかさかさした発疹ができ、汗をかきやすい人や、脂っぽい人に多く発症します。

カンジダ感染症

カンジダ菌は、皮膚や腸管、女性の生殖器などに普通に存在する常在菌で、身体が弱った時や、抗生剤の使い過ぎなどで増殖し皮膚や口、膣などに感染症を起こします。血液に乗って心臓や脾臓、腎臓、目などに広がり、重症になれば失明したり、死に至る事もあります。

水虫

水虫は正式には足白癬(あしはくせん)と言う皮膚の病気で、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が、皮膚の角質層に寄生することによって起こります。水虫に感染した人から剥がれ落ちた垢を裸足で踏んだりすると、人から人へ感染します。

カビが原因になるアレルギー

気管支喘息

気管支喘息の原因は、ダニが原因であることが多く、アレルゲンがよくわからない場合、アルテルナリアという黒色真菌が原因となる場合があります。湿気の多い浴室や台所、押入れなどに存在します。
ゼイゼイやヒューヒューという音が聞こえる喘鳴が特徴で、咳や息切れ、発作がひどいときには呼吸困難にいたります。

夏型過敏性肺炎

夏型過敏性肺炎(夏型肺炎)は夏場に多い病気で、ホコリにまぎれているトリコスポロンというカビによって起こります。
治ったと思っても翌年の夏にまた発症し、日当たりや風通しが悪い場所で発生するカビが原因です。

毎年夏の終わり頃に発熱や咳が起こる場合は夏型過敏性肺炎で、慢性化すると肺が萎縮し、呼吸困難や呼吸不全が起こります。

アレルギー性結膜炎

花粉や住まいの中にあるホコリなどのハウスダストが原因になって起こる目のアレルギー、カビの胞子も原因の一つです。
ホコリやカビなどのハウスダストは一年中家の中に存在するため、いつ発症してもおかしくなく、目やまぶたがかゆくなり白目の部分が充血して目やにが出るのが特徴です。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎の原因は、ススカビと呼ばれるアルテルナリアが関係していて、アルテルナリアの胞子が鼻の中に入って、鼻の粘膜にカビが付着することで過剰反応してアレルギー反応を起こします。くしゃみや鼻水、鼻づまりが主な症状です。

カビを食べると起きる中毒

食中毒

食中毒の原因は細菌とウイルスですが、まれにカビが作るカビ毒(マイコトキシン)が原因で食中毒が起こる場合があります。
カビが生えた表面を削っても、目に見えない菌糸は残っていて、カビが一度でも生えた食品は食べない方がいいです。

ガン

ガンは生活習慣病の一つとされていますが、カビが原因でガンになることもあります。
WHOによる発がん性評価において最高レベルの危険度とされているのがアフラトキシンというカビ毒、トウモロコシなど穀類や落花生などのナッツ類に多いため、古くなったり変色したものは食べないことです。
一度に大量摂取すると肝障害を起こす場合があり、長期間に渡って摂取した場合は体内にカビ毒が蓄積し、肝臓がんの原因になることもあります。

カビが認知症リスクを高める?

米国の研究チームは、アルツハイマー型認知症が、水銀などの有害金属やカビ毒などの毒性物質がリスクになっていると指摘しています。
2014年、アルツハイマー病の原因と新たな治療法についての研究論文を米国のデール・プレデセン医師(元カリフォルニア大学教授)らの研究チームが発表しました。

認知症の6割を占めるアルツハイマー型認知症は、脳内にアミロイドβというタンパク質がたまり、神経細胞が破壊され発症リスクが高まるといいます。このアミロイドがつくられる原因が、水銀などの有害金属やカビ等の毒性物質だと考えられているのです。黒カビなどがリスクの一つとされています。

デール・プレデセン医師は、アルツハイマー病などの神経変性疾患を30年間研究してきた結果、アミロイドが脳に蓄積する原因について、それまで神経細胞を壊す「悪者」だと考えられてきたアミロイドは、実は炎症や毒物などの脅威から「脳が神経を守る防御反応」であることがわかったとしています。
アミロイドを取り除く方法ではなく、アミロイドを発生させている原因そのものを取り除かなければ、認知症の根本的な治療にはならないといいます。

重金属を発生させる無煙たばこの危険性

近年、我が国でも新たな問題となっている無煙たばこですが、厚生労働省は、平成25年8月より一部の地域において新しい形体のたばこ製品・スヌースの販売が行われており、日本学術会議はスヌースの使用による健康影響を懸念しています。「無煙タバコ製品(スヌースを含む)による健康被害を阻止するための緊急提言」を行っています。

無煙たばこやスヌースの使用は、幼小児の誤飲を含めた種々の健康影響が懸念されており「スヌース」には、ニコチンだけでなく「ニトロサミン」などの多くの発がん性物質が含まれており、口腔ガンなどの原因となるほか、歯周疾患を引き起こし循環器疾患のリスクも高める可能性が有ると共に、重金属の周囲への飛散も多く、紙巻きたばこの代わりには、ならないばかりか重金属由来の「アルツハイマー」のリスクも心配されることになります。

まとめ

カビは家や健康に大敵、梅雨の時期になると気になるのが、湿気やカビです。
ジメジメとした不快感だけでなく、カビは、家や身体にも悪影響を与えてしまいます。
仁・幸夢店では、カビ・結露を抑えたきれいな空気環境の家創り(新築)、または、断熱リフォーム、リノベーションをして快適な住環境にする事を、ご提案いたします。

これから土地の購入、住宅、マンションの新築、リフォーム、リノベーションをご計画の方に、仁・幸夢店ではより詳しくお伝えするために対面、オンラインどちらでもご相談承ります。お気軽にお問い合わせください。

 

<筆者プロフィール>

仁・幸夢店株式会社代表取締役 長谷川仁龍

長谷川仁龍

住まいのトータルコンサルタント。
仁・幸夢店株式会社代表取締役、(社)国際風水科学協会副理事長、(社)日本建築医学協会副理事長、NPO法人日本自然素材研究開発協議会理事。
シンガポール国立大学 LKY公共政策大学院地政学プログラム修了。
松永修岳大阿闍梨のもと、様々な加行を経て、伝法灌頂を授かる。

東京都吉祥寺にて前の歌舞伎座を手掛けた棟梁に大工として師事。
神社・仏閣・お茶室・一般住宅・RC造・鉄骨造・防音工事など、幅広く教えを乞う。
23歳で仁・幸夢店を設立、建築業を開始。
33歳の時余命を宣告され、真の健康住宅の必要性を感じる。
高性能・風水科学、建築医学、最先端の知識を活用し、住む人々が財・体・心の健康を整え、豊かな人生が歩める住まい創りのプロデュースを行う。

【主な著書】

『しあわせを育む風水健康と幸運を呼ぶ家づくりの秘訣』
『しあわせになれる200年健康エコエネルギーの家』
『家族が幸せになれるほんとうにいい家』
『100年長持ちするレンガ積みの家の秘密』
(以上、エール出版社)